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サマーフィルムにのって/SF×映画製作×高校生!!

▷『サマーフィルムにのって』 DVDレンタル

▷81点/SFは必要なのか?と思ったら必要だった。

▷あらすじ

『猫背・がに股・時代劇大好きな高校生3年生の女の子:ハダシ。彼女は映画部に入っていたが、周りはキラキラな恋愛映画を主軸に置いていた。本当は時代劇を製作したいのに、ピッタリなキャストが見つからなかった。そんなある日、ピッタリなキャストが彼女の前に現れる。すぐさま、彼にキャストを依頼し、打倒ラブコメを掲げ、時代劇の映画を製作していく。しかし、彼はタイムトラベラーだと判明するのであった。』

▷徹底感想

いんやー、面白かったですよ。主人公の考えは自分の映画としての価値観と合致したので共感性が強かったです。

まず、この映画はスタッフ・キャストもいない状態で、映画製作を始めていきます。ここが、高校生であり、本当に友達が少ないんだなと認識できます。友達は彼女にいるのですが、まだまだ足りない。照明・音声・カメラ等々。彼女が選んだのは、学校でもいけ好かない奴らをハンティングして、彼女の製作に加えていきます。

最初は、カメラの撮り方やマイクの拾い方も全然下手くそで、笑うのですが、徐々に上手くなっていきます。

そして、絶対にくっつかない人とも仲良くなって、これがカーストを超えるってことかと感じましたね。

そして、キャストもカッコいいんですよね。今回が時代劇をテーマにしているので、侍の格好をして、刀で敵を斬り倒すのですが、ここの斬り方はとても綺麗でしたね。表情も回し方も迫力があって、観ていました。こんなのは高校生映画として見せられたら、度肝を抜かしますよ。

そして、この映画ではSF要素があるのですが、正直いらないと思っていたのですが、必要でしたね。タイムトラベラーの彼は何故来たのかというと、『自分の生きている未来では、2時間の映画なんて誰も観ないし、皆は短い動画しか観ない、皆は1秒の動画しか観ない。僕は貴方の作品が好きで全部観ました。しかし、貴方の高校生の時に製作した作品を見つからないから、だから過去に来ました。』

この事実は、信憑性がありますよね。今TikTokやShorts等短い時間で面白い動画が沢山あります。ドラマを観る人や映画を観ることが無くなっていると感じます。現時点でも、短い動画しか観ない人は沢山います。だから、未来では、映画なんて無くなっているという現実味は帯びています。

そして、彼女の映画はラストシーンに悩みます。果たしてこれでいいのか?このラストでいいのかと悩み、ラストシーンを作るのを辞めようとも考えましたが、無事クランクアップしました。

そして、編集作業で心をえぐり取られます。周りの人は遊んだり、彼女の編集作業を見るだけです。ここが監督の腕の見せ所です。

その場所は、映画部なので恋愛映画を製作している人たちと一緒にやらなければならないのですが、彼等も本気で頑張っており、映画の情熱は同じなんだなと感じます。

そして、上映日は文化祭当日。未来から来た彼も戻らなければなりません。

恋愛映画は、成功。そして、ハダシの映画が公開されます。最初は?マークの顔つきの観客達が、徐々に彼女の映画に飲み込まれていきます。

そして、彼女は考え抜いたラストシーンに来て、未来の彼と観客は前のめりに楽しみにしていたが、ハダシは映像を止めてしまいます。

それは何故なのか?僕が言えるのはここまでです。続きは、是非ご覧下さい。

以上、『サマーフィルムにのって』でした。お勧めです。



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