“医療者”産業に新たな価値を創造するContreaが描く医療の未来が面白い
本日は”医療者”産業に新たな価値を創造する株式会社Contreaについて共有させて頂きます。
Contreaは昨年創業した医療ITベンチャーで、MediOS(メディオス)と呼ばれる”医療情報オーダー(処方)システム”を展開しています。
この”医療情報オーダー(処方)システム”とは、なんなのか、ざっくり解説すると、
医療者が日々患者に行なっている「手術や検査の説明」を手伝ってくれるサービスだそうです。
もう少し具体的に説明します.
医師(医療者)は患者に”手術や検査”をオーダーする際、当然、患者に”手術や検査の説明”を行います。ここで患者側にとっての”手術や検査の説明”を考えると,普段では聞きなれない専門用語や医学的知識を100%理解するということは,限りなく難しいということが想像されます.
医療者側はこのシステムを利用することで、日々行う患者への"手術や検査の説明"に加えて、医師(医療者)は患者にMediOSによる医療情報を処方することができます。医療情報を処方すると、患者のスマートフォン端末に自身がこれから受ける手術や検査に関する詳細情報を、映像メディアとして届けてくれるそうです。
映像メディアのような視覚的な医療情報(”手術や検査の説明”)を患者に提供することで,患者はこれから自身が経験する医療体験を学習する機会が得られるのです.
私は医療者であり、画像検査の説明を毎日行なっています。可能な限り患者に寄り添って検査説明をするように努めていますが、対象によっては、どうしても私の説明の解像度が不十分だと察する場面に遭遇します。これは私の口頭のみの説明に要因があって、当然に医療の知識が乏しい患者にとって、言葉だけでこれから経験する医療体験を理解することは容易ではないのだと想像します。
これから経験する未来(医療体験)を予測できないことは、患者にとっての大きな心理的ストレスになり得ることに違いありません。
MediOSは視覚的な医療情報を提供することで、患者とその家族に大きな安心を与えることが期待されます。
また、MediOSを利用することは医療者側においても大きなメリットがあるそうです。MediOSの映像メディアを視聴した患者は、アンケートに答えることで自身の医療体験への不安や理解度をデータとして可視化させます.このデータは医療者側にフィードバックされ,医療者は患者の不安の本質に改めてコミュニケーションを取ることが可能となります。
一方で、医療産業は「情報の非対称性」が強いという側面があります。これは、医療者にとっての「良い医療」と患者にとっての「良い医療」は必ずしも一致しないということで、全ての患者に同じ情報を与えて良いものかという疑問が生じます。
(*「医療産業における情報の非対称性」についてはまた後日noteを書きたいと思います)
この点については、ある程度のオーダーメイドな情報メディアを構築してくれるようで、医療者側が情報を処方する際、選択肢を選ぶ形式で患者個々に合わせた情報を提供するそうです。
つまるところ、Contreaが提供するサービスは患者と医療者に新たな信頼関係を創造する可能性があり、医療に関わる全ての人に安心を与えるソリューションであると感じます。
今後のContreaの動向に期待!!
実は僕もMRI検査に関する情報メディアを提供しています。
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