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「義父と同居」という現実

夫の家に引っ越しをした初日、片付けなどでクタクタになった私は、みんなでご飯を食べた後、お風呂に入って早く寝ようと思っていた。

ご飯を食べ終えた私は「今日は疲れちゃったから先にお風呂に入ります」と告げ、お風呂場に向かった。もちろん、夫の家のお風呂に入るのは初めてだった。

お湯を溜めようと浴槽を開けると、空のはずの浴槽に水が張っていた。
義父に聞くと、「冬だから汗をそんなにかかないし、もったいないから今日も同じお湯でお風呂に入ろうと思ったからお湯は昨日のままだよ」と言われた。
私は「いや、お義父さん1人入るだけなら良いけど、今日から私が引っ越してくるのを知っていて、お湯がそのままって…」と思った。
その場では何も言えず、お湯を沸かして、そのままお風呂に入った。
正直疲れが取れた気がしなかった。
唐突に「同居」に対する不安が襲ってきていた。

次の日は昨日起こったことを思い返して、私が間違っているのか?そのお湯に入りたくないと思った私はひどいのか?自問自答していた。しばらく悩んだが、結局答えは出なかった。
でも私もお義父さんも同居は初めてだし、お互いの生活スタイルや考え方は違うだろうから、これからお互いの事を知っていけば良いし、私が気になるなら私がお義父さんに歩み寄って、上手く改善していけば良い事だと思う事にした。
今思えばそこで無理に相手のペースに合わせようとした事が、自分自身を追い詰めていく事となってしまう。

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