こじろー

36歳主婦。5年前に円形脱毛症を発症。その時の症状、葛藤、再発、回復に至るまでの道のりをありのまま書きたいと思います。私自身の幸せとは。自分自身と向き合うきっかけになった出来事。

こじろー

36歳主婦。5年前に円形脱毛症を発症。その時の症状、葛藤、再発、回復に至るまでの道のりをありのまま書きたいと思います。私自身の幸せとは。自分自身と向き合うきっかけになった出来事。

最近の記事

別居のための準備開始!!

夫と義父と別居をすることを決意をした私は、別居に向けてまずは正社員での仕事を探すことにした。 私は夫の扶養内でパートとして働いていた。パートのままの給料では現実的に一人暮らしは出来ないと思った。正社員として就職出来れば1人でも暮らしていける。そして、正社員として働くためには資格が必要だと考えた。その当時、私は34歳で資格も持っていなかったので、就職するためには資格を持っていた方が有利になると考えた。 資格を何を取ろうか考えている時にふっと母親が言っていた言葉を思い出した。私

    • 妹からの救いの言葉

      私は自分の奥底にあった気持ちを妹にぶつけた。私が同居を解消出来ないのは、夫が私じゃなく義父を選ぶんじゃないか、私は一人ぼっちになるんじゃないか、今ま我慢して耐えてきたことが全て水の泡になってしまうんじゃないか、夫が義父にとられてしまうということが耐え難い、妻としての私の存在は一体なんだったのかと考えてしまう、ということを伝えた。 妹は静かに私の話に耳を傾けてくれていた。 そして、妹は「お姉ちゃんはもう頑張らなくて良いんだよ。私たちは幼少の頃から頑張ることは当たり前のこと、

      • 私を縛り付けているもの

        私が何故「義父との同居」を解消出来ないのか。 それは私の心に原因があった。夫と付き合っている時から義父とは同居になると聞いていた。その時の私は同居に対して、何のためらいもなかった。関係もうまくいくものと思っていた。 同居を始めて、夫と初めて大ゲンカをした時に、夫にとって優先すべき人は義父であり、私は二番目なのだと気付かされた時、私の心は衝撃を受けた。 絶対的に私の味方でいてくれる、守ってくれると思っていた夫が、私よりも義父を選んだことが耐え難かった。その事実を受け止める

        • どんどん進行していく円形脱毛症。

          円形脱毛症の原因が「義父との同居」に気付いてからも円形脱毛症はどんどん進行していった。 毛髪の半分くらいは無くなってしまって、まだかろうじて残っている髪でごまかしながら毎日を送っていた。髪を切ることも出来なかったので、伸ばした髪を縛って、出来るだけハゲている部分を隠していた。脱毛部分を隠すスプレーも購入して、仕事以外で外出する時はつけていた。 円形脱毛症の治療も病院だけではなくて、頭髪の専門のお店にも行った。薄毛や脱毛で悩む患者に対応するお店で、シャンプーから頭皮マッサー

          妹からのアドバイス

          義父との「同居」の中で発症した円形脱毛症。初めは私もすぐに治るだろうと思っていたが、再発した時に気付いてしまった。もしかしたら、この「同居」のストレスが円形脱毛症として現れたんじゃないのか。私の心のバランスが乱れたことが体に率直に出たんじゃないのか。 夫も義父との同居が円形脱毛症の原因になったんじゃないかと、薄々気付いていたようだった。精神科に行くように提案もされた。ただその当時の私は、精神科には行きたくなかった。それよりも夫に私の今の辛い状況と向き合って欲しかった。 そ

          妹からのアドバイス

          大げんかをしたその後

          夫はさっそく義父に私が我慢していること、今の生活が窮屈になっていること、義父のペースに合わせる事に疲れている事などを話してくれた。 その上で義父は私に「申し訳ない」と謝ってきた。その言葉を聞いた時は私の思いが伝わったと思って「私も色々と勝手にストレス溜めちゃってごめんなさい」と謝ることができた。 これで前とは違う生活を送れると少しほっとしていた。 ただ人はそう簡単には変わらなかった。気をつけていたのはほんの2.3日でまた元通りの生活に戻ってしまった。すぐに変われる人はい

          大げんかをしたその後

          夫と初めての大げんか

          義父と「同居」して以来、私のストレスは日毎に増していった。毎日自問自答しては、妻だから我慢するのは当たり前だとか、気にしないようにしようと心がける日々にも疲れていた。 そして、私はそのどうしようもない不満やストレスを夫にぶつけてしまう。 私と夫は付き合っている時からケンカはほとんどした事がなかった。私の仕事が夜で夫は朝から仕事だったので、顔を合わす時間が少なかったというのもあったが、ケンカに労力を使う事を私が嫌がっていたのもあった。 その時の怒りに任せて不満やストレスをぶつけ

          夫と初めての大げんか

          「同居」の理想と現実

          今思えば私は「同居」に理想を抱きすぎていたのかもしれない。 同居をし始めてから、私は自分の生活のペースを見失っていた。私は妻としての理想像を作りすぎていた。全てが相手に合わせる生活で知らず知らずのうちに不満や不安が蓄積していった。不満が出る度に、私が我慢すれば良いんだ。私が合わせれば丸く治るんだ。と言い聞かせる毎日が続いた。 不満や不安は本当に些細なことから始まった。 例えば、毎日の夕食にしても夫と義父は食べたいものが違うのでお互いが喜ぶものをと思って献立を考えたり、掃

          「同居」の理想と現実

          「義父と同居」という現実

          夫の家に引っ越しをした初日、片付けなどでクタクタになった私は、みんなでご飯を食べた後、お風呂に入って早く寝ようと思っていた。 ご飯を食べ終えた私は「今日は疲れちゃったから先にお風呂に入ります」と告げ、お風呂場に向かった。もちろん、夫の家のお風呂に入るのは初めてだった。 お湯を溜めようと浴槽を開けると、空のはずの浴槽に水が張っていた。 義父に聞くと、「冬だから汗をそんなにかかないし、もったいないから今日も同じお湯でお風呂に入ろうと思ったからお湯は昨日のままだよ」と言われた。

          「義父と同居」という現実

          円形脱毛症になったきっかけとは

          私が円形脱毛症を再発したことを知った妹は、 「私がお姉ちゃんが初めて円形脱毛症になった時に、ストレスが関係してるんじゃない?思い当たることないの?って言ったこと覚えてる?」と言われた。 1年前に聞かれた時は「ストレスかぁ。まぁ普通に生活してたら不満や愚痴はあるものだし、ストレスがない人なんていないしなぁ。」くらいにしか思っていなかった。 でも今回円形脱毛症が再発した時に一番に私の頭をよぎったのは、まさに妹のその言葉だった。 もしかしたら私の中の何か大きなストレスが円形脱毛

          円形脱毛症になったきっかけとは

          円形脱毛症、再発!!

          私はすぐに病院にいった。 主治医の診断結果は「円形脱毛症が再発」だった。 髪がかなり早いスピードで抜けているため、前回よりひどくなる可能性があると言われた。やはり、アトピー性皮膚炎であることが再発のきっかけになっていると。 その時には円形脱毛症は2、3箇所にすでに出来ていて、初めに出来た5円玉のハゲは握り拳大くらいの大きさになっていた。 頭皮に処方される塗り薬も液を濃くして、塗ってもらった。 確実に前よりハゲは侵攻していた。 帰宅した私は途方にくれた。「再発」という言葉が

          円形脱毛症、再発!!

          円形脱毛症、再発!?

          まさか同じところにまたハゲが出来るなんて。 私は絶望感に苛まれていた。 「円形脱毛症」について再度調べた。そこには一度円形脱毛症になると、再発の可能性もあると書かれていた。 まさか再発するなんて。その時、主治医が言っていたことを思い出した。 私は髪が生えてきてからも、予防のため塗り薬を頭皮に処方してもらいに病院に通っていた。その時に、「アトピー性皮膚炎で円形脱毛症になった場合、再発のリスクも高い」と言っていた。 その時はほぼ完治していたため、その言葉を気にも留めてい

          円形脱毛症、再発!?

          安心していた日々が一転。。。

          主治医から毛根が復活していると診断を受け、冬から春にかけて、髪は驚くほどの成長を遂げていた。脱毛していた部分はほとんど分からなくなり、約1年ぶりに美容院にも行けた。 昔から通っている美容院だったこともあり、円形脱毛症のことは伝えてあったため、少し不揃いだった髪の長さを丁寧に整えながら、切ってくれた。 ようやく普通に過ごせるんだ。これまでの日常が戻ってくるんだ。そう安心していた。 円形脱毛症のことを忘れかけていた2018年の梅雨が間近に迫った日のことだった。久しぶりに友人

          安心していた日々が一転。。。

          主治医の診断結果!そして回復へ。

          2週間に1度皮膚科に行く日の当日、いつもは皮膚科に行くのが憂鬱で、薬を塗ってもらっていても本当に効果はあるのだろうか、どうせ生えてこないんじゃ、と考えていた。 しかしその日の私は違った。病院に行くのが待ち遠しかった。こんなふうに感じるのは初めての事だった。 診察室に通された私は、脱毛がピタリと止まった事、頭皮に薄らだが黒い点々が出来ていることを伝えた。主治医は丁寧に私の頭皮を見て、そして一言。 「こじろーさん!毛根が復活してきてます!」 主治医は私の頭皮のハゲていた部

          主治医の診断結果!そして回復へ。

          脱毛が止まった!?

          春に初めて円形脱毛症になってから、季節は秋に変わろうとしていた。多発型に進行してからは2週間に1度、皮膚科に行って薬を塗ってもらっていた。 この頃から脱毛が一気に減っていた。掃除をしている時も、料理をしている時も、お風呂の時も常に抜けていた髪が抜けなくなっていた。今まで当たり前に抜けていたので、初めのうちは気づかなかったほどだ。 多発型になってからは髪がとめどなく抜けていたため、その状況にも慣れてしまっていて、あまり気にしなくなっていたところもあった。 髪が抜けなくなっ

          脱毛が止まった!?

          アトピー性皮膚炎、であるという事

          私には生まれつき、アトピー性皮膚炎があった。 小さい頃の記憶はあまりないが、思春期の時は特に辛かった。 アトピー性皮膚炎であるということが周りからどのように思われるか、分かっていたからだった。肌が汚いとかマイナスなイメージしか抱くことが出来ず、学校の制服で半袖を着ることもすごく嫌だった。肌が荒れた時は学校に行くのも億劫だった。周りの目ばかりを気にして、自分なりにアトピー性皮膚炎であることを隠して過ごしていた。 それは大人になってからも続いた。思春期の頃に比べたら幾分かはマシ

          アトピー性皮膚炎、であるという事