パラレルワールドの証拠が南極に!?
タイトルだけで反射的に覗いてしまう記事を見つけました。
パラレルワールドという言葉には、いくつかの解釈があります。
我々の日常が同じように並行に存在する、というほうが一番イメージに近いと思いますが、その1つが「多世界解釈」という考えです。
ようは、
量子力学では観測することでその存在確率が一意に決まるとする考え方が主流だが、実はそうでなく多世界に分岐しているよ、
という考え方です。
残念ながら(?)今回はこちらではなく「マルチバース」とも言われる考え方に近いです。
ようは、
宇宙誕生きっかけの爆発(インフレーション)は、1度でなく何度も起こっており、それぞれで宇宙が育っている、
という考え方です。
で、今回何が起こったかというと、南極での実験(ANITA)で、南極上空に浮遊させた観測気球が、検出不可能と思われていた粒子の電波を感知したのが発端です。
宇宙からは常になにがしかの宇宙線が降り注いでいます。
代表的なのはミューオンという素粒子で、その透過性を使って古代遺跡の探索に使われていることは過去触れました。
もう1つはニュートリノ。これは地球で捕捉するのは難しいですが、一応実績はあります。これはこれで魅力的な謎を秘めており、過去記事を紹介しておきます。
で、今回見つかった電波のエネルギー源ですが、まず真っ先に疑うのは当然未知の天体です。
こちらは既に却下されているようです。
そして上述した宇宙線。これも何かとぶつかるなどすると電波や光などエネルギーを放出する現象は起こり得ます。
ただ、こちらもミューオン・ニュートリノいずれも理論的にはありえない、という結論が出てしまっています。
これ自体を裏付けはできてないですが、論理的には下記の3つかなと思います。
・観測ミス(ただしこの現象は3回確認されたそうです)
・既存の素粒子標準模型という枠組みの限界(未知の粒子や性質)
・パラレルワールドからの発生
ということで、パラレルワールドの可能性が浮上した、ということです。
冒頭記事では、どこまで本気で書いているのかまでは分かりませんでした。
まだまだ疑心暗鬼なのでしょう。
ちなみに、これは冒頭に書いたほうがよかったのですが、このForbes記事原文を辿ると2020年発表でした。
もっと辿ると、NASAが2016年に発表した記事が元ネタです。
冒頭記事を読むと、つい最近そんなすごいことが起こったのか!と誤解してしまいましたが、出来れば時間軸も添えて頂けるとありがたいです。
ただ、2023年の現時点でもこの謎のエネルギー源は分かっていないようなので、ぜひ続報を待ちたいと思います。
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