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性を形作るホルモンの意外な事実
前回の続きで、「性」を科学的に解明するお話です。
改めて、「性」を決定するのは下記の2つに大別されます。
1.遺伝子
2.性ホルモン
前回までは遺伝子に絞ったので、今回は「2.性ホルモン」です。
性を決定する要因、と書くと遺伝子で生まれる直前(人間だと胎児)に決定して終わり、と思うかもしれません。
この段階では、
男性だと精巣
女性だと卵巣
が形作られていきます。
この新たな生命誕生以降のプロセスで、より性別をくっきりと明らかにするのが「性ホルモン」の役割です。(人間だと思春期ですね)
「ホルモン」という分泌を表す言葉はよく知られていますが、定義と聞かれると意外に戸惑うかもしれません。Wikiの定義を引用しておきます。
狭義には生体の外部や内部に起こった情報に対応し、体内において特定の器官で合成・分泌され、血液など体液を通して体内を循環し、別の決まった細胞でその効果を発揮する生理活性物質を指す
性ホルモンは、精巣(男性ホルモン)・卵巣(女性ホルモン)から分泌された物質が体内を循環して各器官と作用し、各性特有の機能を誘導します。
参考リソースによると、ホルモンが自然科学としてきちんと発見・研究されたのは20世紀初頭です。
ただ、それ以前に生殖器を除去することで性に作用を及ぼすことは知られています。
歴史的に一番古いと思われるのが、中国の宦官(かんがん)精度です。
いわゆるエリート官僚ですが、去勢(精巣摘出)するしきたりがあり、紀元前にあたる秦の始皇帝時代には行われていました。(死後の暗躍は有名)
その宦官は、去勢後に声が高くなり髭が生えなくなるなど性に関わる体質に変化があったようです。
余談ですが、この制度はローマなど他の地域でもあったようなので、この背景や効果については興味がありどこかで調べてみたいです。
話がそれそうなので、20世紀から始まった自然科学の営みに戻します。
男性・女性ホルモンともに、体内の旅を経て各器官で作用するわけですが、具体的には各細胞内にある「受容体」と結合することが分かりました。
結合は間違いのない仕様になっており、たとえるなら鍵(ホルモン)と鍵穴(受容体)の関係です。
そして結合すると、遺伝子を調節(スイッチですね)する役割を帯びて活動します。このあたりは前回のSRY遺伝子と似ていますね。
ここで興味深いのが、男性にも女性ホルモン、女性にも男性ホルモンは分泌されます。(これは今回調べて一番びっくりしたポイント)
つまり、興味深いことに、性を彩るホルモンは〇か×かのデジタルなものでなく、極めてアナログかつ揺れる可能性を帯びているということです。
このあたりについては次回にもう少し突っ込んでみたいと思います。
<参考リソース>