究極の「自然」と「人工」の音
以前に「火星の音」を聞けるとという投稿をしました。
実は、我々地球の中の音を聞くこともできます。
上記記事より、実際聞ける箇所を引用しておきます。記事タイトルの通り、あまり心地よい音ではないので、自己責任でお願いします☺
ただ、火星と違うのは、実はこれはESA(EUの宇宙機関)が打ち上げた地磁気観測衛星SWARMや、地中に埋め込んだスピーカのデータをもとにして、あるミュージシャンが音に変換したものです。
結構音楽(楽しめるという意図)と違って、不規則に「うなり」があってリアリティがあります。
どうもこのうなりは、太陽風フレアによるものだそうです。
どうも、いかに我々人類含む地球上の生命が、いかに地磁気に守られているのかを主張したかったそうです。
ようは「自然」を音で表現しようとしたわけです。
一方で、その対極にあたる取り組みをGoogleが発表しています。
特に解説は不要ですが、テキストを打てばそれに見合った音楽を生成してくれるものです。
著作権訴訟を恐れて、下記サイトで成果物サンプルのみ公開しています。技術優位性をまずは誇示するためのものでしょう。
ただ、想像以上に凄いです。サンプルなので信じるしかないですが、ぜひ1つでもいいので聞いてみてください。
音楽なので万人が同じ印象を持つとは限りませんが、少なくとも実用性があることはお分かりいただけたと思います。(一部に歌詞をつける必要があったのかは不明ですが。。。)
この技術は、Googleが運営に関わるKaggle上に公開された音楽用のデータセットを元に学習を重ねて生成するそうです。
勿論これが音楽のAIとして初ではなく、すでに何年も前からあらゆるマルチメディアでAIで創作は行われています。
その水準が、この数年で既に人間と比較しても遜色ないレベルに上がった、というのが現実だと思います。
この創作系AIで初期に話題になったものは、「星新一賞」へのAIで書いた投稿です。大体2012年ごろから私は記事を見かけた記憶があります。
2022年に、一部利用と但し書きがありますが初の入賞に輝きました。
実は特に運営側も規制をかけておらず、むしろ近年はプロモーションに使おうとすら感じます。(星新一は理系小説を好むので、結構この仕組みは巧妙だと思います。)
これらのように創作するAIは、近年「生成系AI」と括られます。
創作だけならいいのでは?と思うかもしれませんが、ユーラシアグループの2023年10大リスクの1つとして、社会混乱を引き起こすという指摘もされています。
今年はこの話題がさらに加速化することは間違いないと思いますが、たまには冒頭のように自然に耳を傾けてはいかがでしょうか?
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