夢をとばそうよ。月に届くから。
以前に、月面へ暗号資産を届ける計画について紹介しました。
そして日本時間1月8日に、無事月面着陸船を積んだロケットが打ちあがりました。
ロケットはULA(ユナイッテド・ローンチ・アライアンス)社のヴァルカンで、米国(官民問わず)による月面着陸を目的としたロケットは実に半世紀以上となります。
1つだけ紹介記事を載せておきます。
ペイロードの1つ月面着陸船ペレグリンは、到着まで1か月近くかかりますが、前回触れきれなかったその積み荷について紹介します。
それはおなじみのスポーツドリンク「ポカリスエット」です。
実はその企画向けロケットLIVE中継も行われていました。配信時点でまだアーカイブが見れるので貼っておきます。(もし見れなくなっていたらすみません)
下記が公式サイトです。(タイトル画像もここから引用)
ぜひ興味を持った方は訪れてみてください。
「なぜ?」
公式サイトによると、「夢をかなえるかたを応援するため」です。
あのお馴染みのブルーの缶が地球から見える月面上におかれます。さすがに裸眼では見えない(最新の単一望遠鏡でもたぶん無理では?)でしょうが、その思いを馳せるだけでも、確かに元気がもらえそうです。
特に子供たちを意識したのだろうと想像します。子供たちが宇宙の企画で能動的に開発に関わったケースで「宇宙食」を思い出しました。
こちらは過去投稿したので、内容に興味あるかたはどうぞ。
このポカリ月面着陸プロジェクトにはもう1つ背景があり、これは宇宙開発への期待を込めています。
それは「月の水資源」です。
ようは、ポカリの粉末を月面にもっていって、将来月の水でポカリを飲もう、ということですね。
素敵☺
ポカリスエットはもともと「水分と栄養を補給したい」という背景で開発されました。公式の誕生物語を見つけたので載せておきます。
月への宇宙開発は、アポロ計画で月面着陸以降、やや下火になりました。
宇宙開発全体の意義(当時は冷戦による軍拡競争)が薄れたのもありますが、月面に水含めてあまり資源がないという調査結果が出たこともおそらくその1つでしょう。
ところが、21世紀の再調査で、大量に水資源があるかもしれないことが分かりました。センサーやデータ解析の進歩のおかげですね。
過去にも近い投稿をしたので貼っておきます。
今回上記のLIVE映像を見ていてしきりに強調していたのは「宇宙に色を持っていくことの難しさ」でした。
どうも、色をつける染料が宇宙空間でガスを発生させるため難しいとのことです。これはまったく発想になかったので気づきでした。(いわれてみれば宇宙の人工機器にはカラフルなものが乏しい・・・)
相当な苦労を重ねて「ポカリブルー」を実現したそうで、関係者の感慨深い表情がなぜかほろっと来てしまいました。(映像を見ればわかりますが実際に泣いている方もいました)
はたから見たらそんなことで・・・と思う方もいるかもしれません。人工知能だったらこんな企画は立てないでしょう。
ただ、こういったチャレンジこそが人間の人間たる所以だと個人的に思っています。
コスパ・タイパという言葉が一時期はやってましたが、効率性はともかく、自分が情熱を持って臨める活動を大事にしていきたいと年初から熱くなりました。
下記がこのプロジェクトに関係する方々です。
月面着陸までは気が抜けませんが、まずは本当におめでとうございます!