地球最後の未開拓エリア、深海
近年は「宇宙」、つまり地球の外の開発トピックが話題です。
こういったニュースばかり聞くと、もう地球には開拓の余地がないのだ、と錯覚してしまいます。
そんななか、こんな気になるタイトルが目に入りました。
記事内にある、超深海に生息する発光クラゲの写真だけみてもワクワクします。環境が人を作る、とはよく言われますが生物全体に当てはまりますね。
![出所:上記記事内](https://assets.st-note.com/img/1643666403607-FbUnQLqx64.png?width=1200)
ところで、「深海」とは大体どの深さなのでしょうか?
Wikiによると、光合成可能な限界にあたるのが200mで、それより深いエリアを慣習的に指すようです。特に学術的に決まりはないようですね。
【深さ:区分】
中深層 200 - 1,000メートル
漸深層 1,000 - 3,000メートル
上部漸深層 1,000 - 1,500メートル
下部漸深層 1,500 - 3,000メートル深海層 3,000 - 6,000メートル
超深海層 6,000メートル以深
こちらの記事によると、地球上の海全体のうち、約95%が深海です。これはちょっと意外です。
研究もまだこれからだそうで、まだ謎の隠された未知の領域と言われても納得します。
海の最も深い場所は、西太平洋にあるマリアナ海溝のチャレンジャー海淵で、その深さは10,920mです。
そういえば、民間でISS滞在した前澤友作氏も、次はマリアナ海溝への探究を声明していました。
過去にチャレンジャー海淵に有人で到達したのはまだ7人で、なんと月に到達した人類より少ないんです。
その中でも圧巻なのが、2019年に実現したアメリカの探検家ヴィクター・ヴェスコーヴォという方です。私財を投じてフルデプス潜水船「リミティング・ファクター」号で潜航しました。。
要は・・・陸上の最高峰・南北極地、そして最深部すべてに到達したのです。もう、すごすぎて言葉が思い浮かびません・・・。
今回は、超深海のプロとタッグを組んで実現したようですが、こちらの日記を読むと当時の雰囲気が垣間見れます。
ざっとななめ読みすると、結構日々の天気で左右されたようですね。探索結果をWikiに更新してるのがちょっとほほえましかったです。いや、そりゃほかの誰も更新できませんよね^^;
このように、冒険として未開の地を踏むのはロマンとしてとても共感します。
ただし、他にも深海といえば生命科学の視点でも注目されています。
特に「熱水噴出孔」と呼ばれる、マグマによって温められ数百度にもなる熱水が噴出しているところです。
「熱水噴出孔」の周囲には、エネルギーを作り出す微生物が存在していることがわかっています。もちろん光合成という仕組みはありません。我々陸上生物と別のロジックで生息しているわけです。
「熱水噴出孔」の調査や研究は、生命の起源を知ることにつながるとも言われており、科学的な探究としても意義があります。
日本の周辺にも深い海溝が多いので、新しい探究活動とその成果が生まれるといいですね。