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シンピなる皮膚の世界と仲間たち
前回に続き、皮膚の話題を取り上げます。
皮膚は階層構造からなり、
外界と接して異物探査を担う「表皮(ひょうひ)」
その連絡を受けて免疫の中枢を担う「真皮(しんぴ)」
そして後方支援として補給を担う「皮下組織」
の3種類から構成されています。
真皮が、例えば温度調節のために発汗を作用させたり、異物を退治したりする中心を担うわけですが、前回ふれたように表皮もその最前線として活躍しています。
よく、ヒトとチンパンジーの遺伝子はほぼ同じだ、という話を聞きます。
これも数え方によってやや誤解を招くので1つだけその指摘記事を紹介しておきます。
ようは、
局所的にみたら結構違うよ、
ということです。
その違う部分要素のなかで、最たるものの1つが「皮膚」を形成する遺伝子群とのことです。(参考文献)
ちなみにEDC(Epidermal Differentiation Complex)と呼ぶそうです。
勿論、中枢神経系、つまり「脳」の差異も影響していますが、もしかしたら皮膚の進化(突然変異)もヒトをヒトたらしめるのに1役買ったのかもしれません。
そしてもう1つ、今度はヒト以外の仲間の研究も近年盛んにおこなわれています。
それは我々の体内で共生している「微生物」の研究です。
以前にも軽く触れたので引用しておきます。
上記では腸内細菌を取り上げており、健康食品などでブームではありますが、実は皮膚内の最近の研究も進んでいます。
その背景の1つが、遺伝子工学とAIの相互発展です。
元々皮膚内に微生物がいることは知られていたのですが、意外にそれを見る事が出来ませんでした。
そのブレークスルーが、次世代シークエンサー(塩基配列読み取り機)の登場です。
実はこれは「ヒトゲノム計画」とも関連します。ヒトゲノム計画は国家規模のプロジェクトにしては珍しく予定より前倒しで終わりましたが、一人の科学者による発明が大いに影響しています。
以前にその経緯について触れたので引用しておきます。
上記に出るベンターが、データサイエンスの手法も組み合わせた新しい解析(ショットガン法)を編み出し、それが派生して皮膚内のDNAなどを抽出して解析する精度も飛躍的に向上した、というわけです。
これらの細菌を「皮膚常在菌」と呼び、皮膚のトラブルにも影響を与えていることが分かってきています。1つだけ紹介します。
悪さをするというよりは、むしろ彼らの働きによって皮膚も健康を保つことが出来る、とも言えます。
外界との守護神「皮膚」、単なる物理的なバリアだけでなく、魔法使いや僧侶など、色んなパーティと組んで悪い敵から守ろうとしている様子が徐々に思い浮かんできました。
特に昨今は「アンチエイジング」が盛んで、見た目としての皮膚が大きく左右します。
これからさらに皮膚のシンピが解明されていきそうな予感がします。
<参考リソース>