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進化しない「生きた化石」。実は優秀

先日、笠岡市にあるカブトガニ博物館に行ってきました。初訪問です。

このカブトガニですが、中生代ジュラ紀(大体1億年前でジェラシックパークの名称由来)からその形態が変わらないことから「生きた化石」ともいわれます。

普通に考えると、「進化が止まった時代に取り残された生物」と感じます。

が、逆だよ、という記事を最近見つけましたのでくだいて紹介します。

まず、進化する、とは「改善する」ことを意味すのではなく「遺伝子が変化する」と書く方が誠実です。

こちらについては、ダーウィンですら「進化」という言葉を「種の起源」内で使わなかっておらず、後世にそういった印象がついてきました。

過去に少し同じよう内容触れたので一応紹介しておきます。

ですので、生きた化石とは「遺伝子変化が遅い」ことをさします。

そしてこの遺伝子変化とは
「突然変異という名称で偶発的に遺伝子が壊れる」
ケースがしられています。
たとえば、宇宙線を浴びすぎる(地上だとレントゲンなど放射線)ことでも損傷する可能性は高くなるようです。

ということは、
生きた化石とはDNAの損傷への防衛能力が高いかもしれない生物、
ともいえるわけです。

上記記事では、「ガーフィッシュ」というカブトガニと同じくジェラ紀にはすでに存在していた魚を例に挙げています。

ダーウィンも当時からこの生物については関心を寄せていたようです。

そして現代の研究で、ガーフィッシュが我々が知る脊椎動物よりDNA変化が1000倍遅いことが分かりました。

さらに、このDNA損傷防衛能力が現代のわれわれの健康に使えるのではないか?という研究が進んでいるようです。

目からうろこでした。

カブトガニも同じく生きた化石として、単なる展示だけでなく強靭なDNAを備えていると思います。

博物館の内容はややお子様向けですが、実際に動くカブトガニもみれますのでお勧めです。ちなみに、今は期間限定で「鉄の化石(Iron Fossil)」と題して恐竜などの模型が展示され、こちらは大人が楽しめそうです。鉄の光沢や陰影が渋いです☺

余談ですが、この博物館の隣(前庭)には恐竜公園があり、こちらもなかなか見ごたえがあります。

恐竜は絶滅した生物ですが、これはこれでなぜここまで巨大化したのか?(または我々は巨大化できないのか?)も興味があります。

いずれにせよ、進化という語感はただして、個々の生物を尊重する姿勢は忘れないようにしようと思います。

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