歩くことで発電する装置の発明
今はエネルギー問題が世界中で話題になっており、日々の電気代金に跳ね返るため、結構関心を持つ人は多いと思います。
そんな不安もあってか、下記のニュースに食いついたので、今回は生活に寄り添った新しい発電方法について紹介します。
ようは、
歩行のようなゆっくりした動きでも発電できる新しい仕組みを考案した、
という話です。少なくともLED点灯など生活に使える電力は到達しているようです。
開発素材は身近な「水」と「ガラス」でナノレベルの穴ぼこをつくることで新素材として応用しています。ナノ技術もそうですが、それぞれの帯電特質を活かした点でなかなか巧妙な仕掛けです。
特に、繰り返し圧力によって発電を実現するので、生活空間に自然に組み込みやすい点で可能性を感じます。
その代表的な生活シーンが「歩く」という行為です。もっといえば今回開発した水とガラスを組み合わせた装置の上を「踏む」ことで微弱ながら電気を生むことが出来ます。
こういった発電方法を「環境発電」と呼びます。太陽光発電など自然エネルギーに似てますが、送電網に送る本格的な発電というよりは個人や特定施設向けといった局所的に使える用途の際に呼ばれます。
呼び方はともかく、この装置が実用化されれば、いろんなシーンで可能性を感じます。
私自身がパッと思い出したのは「電車の改札口」に敷いておくアイデアです。
ただ、正直に言えば、過去に同じアイデアをニュースで聞いたことがあります。が、日常で見る限り実用化にまでいたっていないようで、おそらくはコスパと発電効率にまだ課題があったのかなと想像します。(あいにくそのニュースでの発電方式は失念・・・)
他にも、例えばルームランナーや歩行器などに初めから装着しておけば、その装置をある程度自活した発電が出来そうです。自転車のダイナモ発電に似たイメージですね。
もっといえば、もし軽量化が可能であれば靴自体に埋め込んでそこから例えばウェアラブル機器への電力供給に使うというのも面白いです。
それについては、体内から水分を提供する、具体的には「汗」を使うことでより軽量化が出来ないかなと夢想します。
実は「汗」を使った蓄電技術は2021年に考案されており、それと組み合わせるとさらなるイノベーションが起きそうな気がします。ちなみに「汗」はほぼ水分と同じ成分です。
日々の健康的な行為がエネルギーを生む、というのはインセンティブを与える意味でもとても可能性を感じます。
環境発電は他にも色々と考案されており、まだ普及には至ってませんが、発電する衣料も日本のメーカが検討しています。
技術の普及は必ずしも高度なものでなく、我々人間の感覚とのバランスが大事だと個人的には思います。
例えば、「自転車」はその自動(技術)と手動(人間)のバランスがちょうどいいので今でもつかわれている道具ではないかと考えています。
今回の発明がぜひ日常に溶け込んで、自転車のように当たり前化することを願っています☺
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