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動画生成AI SoraとEU AI規制法案のWリリース情報

以前に、OpenAIの動画生成AI 「Sora」についてふれました。

この時はまだ課題が残っており、リリース時期については明示していません。おそらくは直前にGoogleが出した動画生成AIを意識して先行的に発表したのでしょう。(過去も大体そんな感じです)

ただ、公開されたデモ動画は衝撃を与えました。ぜひまだ見てない方は覗いてみてください。

ちなみに、Soraという日本語っぽい語感やデモ動画に日本題材が多いのできになってましたが、どうも内部で日本ファンがいるとの噂です。(裏付けはとってないですが結構コアなエンジニアは日本好きな人います。日本のアニメか漫画好き?)

そんなSoraですが、つい先日に米国メディアでCTOが登壇していくつか言及していました。こちらです。

最後にリリースについて言及しており、年内には課題をつぶして出したい、可能なら数か月以内でも、とのことです。
ただ、その際に秋に行われるUS大統領選挙へのリスクについても添えていました。ふぇーく動画による社会的混乱への危惧です。

デモ動画を見る限り、もはや素人が見分けるのは不可能と感じています。個人的にも世界情勢に影響を与える大統領選挙までは控えてほしいと切に願います。

ところで、上記インタビューでは、結構しつこく学習データの出所を問い詰めています。意図的なにおいを感じますが、CTOはさらっと流して問題がないことをコメントしています。

関連あるかはわかりませんが、今ちょうど欧州のAI規制案が可決されたところです。

内容は以前から固まっており、あとは施行時期だけです。

総務省が分かりやすく日本語で概要資料を公開していますので、業界関係者でなくても、ビジネスパーソンなら目を通しておいた方がいいです。

出所:総務省HP

超ざっくり書くと、下記の通りです。
・AIをリスク分類化し最悪罰金や立ち退きもありうる。
・罰金は3,000万ユーロ(約40億円)か全世界売上高の6%の
うちどちらか高い金額
・EU所在の者をターゲットにAIシステム・サービス を提供すればEU外にも適用

以前にデジタルマーケティングの世界で、類似の法案に頭を悩ましていたことがありました。GDPRと呼ばれ、実際に日本企業も罰金を科された事例もあります。

この法案、早ければ2024年後半に施行されるかもしれません。

イメージで言えば、政府と民間企業それぞれの力学(引力・斥力)が交差するヤジロベー状態です。

個人としてはフェイク動画に騙されないことと、企業としてはそろそろ攻めだけでなく上記の規制対応も必要になってくるのは間違いないです。

<イベント案内>
急遽ですが、3/15夜に、初めての方向けにAIの歴史・基本技術、そして上記のAII規制法案を説明するWebinarを開きます。
今までAIに苦手意識を持っていた方向けの内容にしています。ぜひ学んでみてください。(事前登録しておけばアーカイブ視聴も可能)


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