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オンラインで脳波をリアルタイム解析

ZOOMなどオンラインコミュニケーションがこの数年で定着した方は多いのではないでしょうか?

いつかは以前に戻るのかもしれませんが、数年もたつとある程度慣れてしまい、新しいライフスタイルを模索している人もいると思います。

北海道大学が、そんなオンライン通話での脳波をリアルタイム解析する技術を発表しています。

ようは、
対面と同じような環境を導入して脳波を測定することで、オンライン時代での自然なコミュニケーションの研究材料にする、
という話です。

なぜ、わざわざ至近距離でなく500m離したのかは、記事だけではちょっと分かりませんでした。

物理的に機器を近づける方法(予算含む)がなかったか、または機器を装着すると物理的には対面の顔が見えない状況なのか?
または、あえてオンライン通話における最高状態を作って、それを理想とした脳波とのオンライン比較を行いたいのか?
いずれかだろうと想像します。

いずれにせよ、この研究の意義は今後ますます高まると思います。

既に、今のような環境で従来よりうつ病になる人の数が多いことが分かっています。それを受けて脳波を使った研究も進んでいます。

ようは、
うつ病状を示す脳波パターンをマウスの研究から世界で初めて発見し、今後人間に応用できる可能性がある、
という話です。

脳波は大体100年ほど前から計測が可能になりました。
具体的には、各神経細胞が出す電気信号の流れの塊を、周波数ごとに抽出したものです。
おそらく、医療診察を除けば、睡眠時計測で一番日常で耳にするかもしれませんね。
以下に周波数が低い順に載せておきます。

名称 (読み): 周波数帯域
δ波 (デルタ波): 1-3Hz
θ波 (シータ波): 4-7Hz
α波 (アルファ波): 8-13Hz
β波 (ベータ波): 14-Hz[

出所:Wiki「脳波」

上記のうつ病兆候は、このシータ波とガンマ波の乱れが示されたそうです。

そして興味深いことに、病気だけでなく日々のよくある「あきらめる」という行為もこのシータ波が関係していることが分かり、さらに制御出来る可能性が、研究成果として2021年に発表されています。

以前から、BMI(Brain Machine Interface)は何度も話題に出しました。

現時点ではまだBMIで刺激を与える側は、神経疾患への処置が中心かなと思いますが、こちらはより日常に近そうです。

正直、それを人工的に制御するのはちょっとまだ個人的には抵抗があります。

例えば、健康増強で改めて注目があつまっている「睡眠」。

これを脳波を測定して改善するというアプローチは珍しくなくなりました。がっつりヘッドギア型で脳波を測定する個人向け機器も市販されてますね。
公開情報で検索すると、例えばこちらの会社は専業として脳波測定による睡眠支援を行っており、「睡眠ドッグ」という言葉も使っています。

あと数年オンラインが常態化するとどうなっているかはわかりませんが。
ただ、個人的にはまずは手軽にできる「睡眠の質」を高めることを優先しようと思います。

なによりも健康が一番。こういった当たりまえな言葉の価値を、年を取るにつれてかみしめてきます。

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