H3の原因調査と地方の動き
若田宇宙飛行士がおそらくは最後となるフライトを無事に終え、記者会見を行いました(タイトル画像もこちらから引用)
前回も、ispaceの月面墜落に関する原因調査結果について触れましたが、若田氏はそれに言及し、失敗を恐れずにチャレンジする意義について語りました。
失敗例として記憶に新しいところでは、10年以上も開発に時間をかけた日本の基幹ロケットH3です。
以前にもふれましたが、H3への置き換えでなく、旧来の名機H2Aはしばらく並行稼働予定だったのですが、こちらも実は中断しています。
理由は、H3失敗要因がどうもH2Aでも使っていたエンジン第二弾での電気系統ではないか?という見方も直後はありました。
とうことで、H2Aも追加検査を行っていたのですが、それがやっと終わって再開のめどがついたようです。
気になるのは、その検査結果としては同じような事態になることは低いだろう、と専門家も判断はしています。
で、肝心のH3の事故原因が厳格には突き止められていないようなのです。
つまり、当初あたりを付けた2段目の機器でみられた過剰な電流は誤検知ではないことが分かったそうで、では何なのか?
ちょっともやもやが残りますが、あせらずに辛抱強く続報を待ちたいと思います。
最後に明るい話題を添えておきます。
宇宙開発は規模が壮大なので国家関与は必須ですが、地方でも活性化を目指して予算をつけようという動きは起こっています。
ほかにも、以前私も訪問した鳥取砂丘での月面を模した実証実験が本格化するなど、全国各地で宇宙を通じて地方を元気づける動きは増えているように感じます。
宇宙だから自分には関係ない、ということはなく、ぜひ宇宙を1つのコンテンツとして、自分でもできることを探してみようと思います。