リアルサンタクロースの墓が見つかった!?
クリスマスが終わりました。子供たちはどんなプレゼントをサンタさんからもらったのでしょうか?
中身も時代を反映していると思うので、どこかが調べてくれてたらうれしいです。
プレゼントを靴下に運ぶサンタクロースですが、由来は聖ニコラウス(Saint Nicholas)という実在の方です。
3~4世紀に現在のトルコのミラ(現在のデムレ)という町で司教を務め、慈悲深く、特に貧しい人々や子どもたちを助けたことで知られています。
例えば、3人の娘を嫁に出すための持参金がない父親を見かねたニコラウスが、家の煙突から金貨を投げ入れ、それが靴下の中に入ったというもの。この話が「靴下にプレゼントを入れる」現在の習慣につながっていると言われています。
このニコラウスの伝説は、時代や地域ごとに形を変えながら広まり、現在の「サンタクロース」のイメージが作られていきます。
主にオランダ地域で人気が高まり、聖ニコラウスを「シンタクラース(Sinterklaas)」と呼ぶ風習が出来ました。この伝統が17世紀にアメリカに移住したオランダ人によって伝えられて、キリストの誕生日祝いと統合していきました。
英語の「Santa Claus」という名前は上記の「Sinterklaas」が訛ったものです。
現代のサンタクロースの赤い服と太った陽気な老人のイメージは、19世紀の詩「聖ニコラスの訪問」(別名『クリスマスの前の夜』)が元になっています。
これを素材にコカ・コーラ社が行った広告キャンペーン(1930年代)で世間に広まりました。赤と白のコスチュームのサンタはここで世界的に定着していきます。
モデルとなった聖ニコラウスですが、その墓が長年見つかりませんでしたが、ついに発見されたことが話題になっています。記事を紹介します。
トルコの南西地域デムレにある聖ニコラス教会の地下で2メートルの石棺が発見されました。(発掘プロジェクトは20世紀末から)
もともと紀元520年に建設されたこの教会は、かつてミラの司教を務め、紀元343年にトルコのミラ(現在のデムレ)で亡くなった聖ニコラスの埋葬地の上か近くに建てられたという伝承がありました。
まだ石棺だけでは確定まではいきません。もし、この石棺付近で碑文がみつかってその内容から裏付けが期待されます。今でもその発掘と解析が進められているので引き続き見守っていきたいです。
特に考古学は科学技術の進歩でさらに解析能力が高まっており、リアルサンタクロースが確定するのも近いかもしれませんね。
当の本人には迷惑かもしれませんが、少なくとも有史でもっとも多くの方に親しまれた一人であることは間違いないです。
聖夜と別に、メリークリスマスと叫ぶ日が来るかもしれません。