ジャッキー・チェンの映画『ライド・オン』の感想など、メモ
以下、ジャッキー・チェン主演の映画『ライド・オン』の感想等、メモです。
■映画の感想
いつも愛ゆえに、今のジャッキーの批判ばかりですが、今日は出来る限りポジティブな話をしたいと思います。
◎全体の感想
・今作は、OPから小気味いいアクションが楽しめて、何より、また後で話すと思いますが…現実世界のジャッキースタントの過去映像も使用されていて、そこは、80年代のジャッキー映画を劇場で観てきたリアルタイム世代として、まあムネアツでしたね。
◎他の俳優も良かった
・最近は、プロジェクトVとかプロジェクトXとかカンフーヨガとか、イケメンとか美女がたくさん出てくるけど、正直、印象に残らないじゃないですか。でも、今回の娘シャオパオ役(リウ・ハオツン)とその彼氏ルー・ナイホァ役(グオ・チーリン)は、すごく良かったよね。彼氏も超イケメンとかじゃないけど、すごい味が出てた。
リウ・ハオツンは、ナチュラルな感じで、透明感もあって、良かったね。
■過去の映像シーンについて
ジャッキーが娘と一緒に過去の過激なスタントを観るシーンは、印象的でしたね。
・ジャッキーが娘に「このとき痛かった?」と聞かれ、「昔のことだから忘れた」と笑顔で答えるジャッキーに、最高の哀愁と、リアリティを感じます。
■現実のジャッキー・チェンとリンクする物語
・親子の関係は、ジャッキーと実の息子・ジェイシーとの関係を想像させるよね。撮影で全世界を飛び回って、息子に会えなかったジャッキーの現実と。
・また、個人的には、食事シーンのジャッキーの振る舞いが…「これ、ジャッキーの生活に密着した番組で見たことあるやつ!」とちょっと笑ってしまいました。
■なぜ今回の舞台挨拶には行かなかったのか?
今回13年ぶり?にジャッキーが日本に来日したけど、自分は行かなかった。
◎その理由は…
・Xの自慢ポストを見てたら、負け惜しみも言いたくなるけど、正直な気持ちとして…Xで「やっと会えた!」とか「夢が叶った!」とかのポストを見かけるけど、自分は既にジャッキーに会って、握手をしてもらって、サインも手渡ししてもらって。もう夢が叶っちゃっているんだよね。
古株と言うか、古参のジャッキーおじさんの自慢話になっちゃうけど、ポリスストーリー公開直前の1985年の超全盛期のいちばん眩しいときのジャッキーに会えちゃっているから。サッカーも観に行ったしね。
◎行かなくて良かった?
・そう思うと、自分が行かないことで、やっと会えた!夢が叶った!という人が、一人増えたなら、それで良かったなと思う。けっこう本音で。
・同時に、今の僕はジャッキーに冷めているのかな、と思った。
■いつからジャッキー映画が楽しめなくなったのか?
今回の『ライド・オン』のパンフレットがイケてて、特に年表がイケてて、改めてジャッキーの歴史を観ながら、僕はいつからジャッキー映画を完全に楽しめなくなったのかなと考えてみた。
◎XX以降に楽しめなくなった…
・あくまでも個人的な、自分の意見だけど…純粋に楽しめなくなったのは、ジャッキーがアクション引退と言っていた、2012年の『ライジングドラゴン』以降なのかなと思う。
◎その理由は…
・その理由の1つにね、1997年の香港返還以降、純粋な香港映画が勢いをなくして、僕はいつも『ラッシュアワー』とか『シャンハイヌーン』とかのジャッキーのハリウッド映画が好き!って言うけど…それ以降、『ライジングドラゴン』以降の『スキップトレース』とか『ザ・フォーリナー』とか『プロジェクトX トラクション』とかは、純粋なハリウッド映画のようで、制作国がアメリカと中国の合作なんだよね。
純粋な100%ハリウッド映画の最後は『ダブルミッション(2010年)』が最後だと思う。あとは、アニメの声優系の仕事とかだね。
◎中国臭がする映画…
・言い方が難しいけど、一見純粋なハリウッド映画のようなジェイソン・ステイサムの『MEGUザモンスター』とかドウェイン・ジョンソンの『スカイスクレイパー』とか、マット・デイモンが出てる『グレートウォール』とか、アメリカ・中国合作映画は、正直、CGがしょぼかったり、申し訳ないけど「中国臭」がすると言うか。
香港映画も中国映画も一緒じゃん、と思われるかもしれないけど…やっぱ違うわけで。悪いって言っているわけではなくて、中国映画は中国映画なんだよね。それが肌に合わないのかもしれない。自分はね。
それでも今のジャッキー映画が好き!って人もいるので、それを否定はしないけど、自分はそれで育ってきていないから(笑い)。
◎今回は中国映画だけど…
・そーゆう意味で言うと、今回は100中国映画だけど、そこに香港映画時代の要素をぶち込んできたから、僕ら世代にも刺さる部分はあったよね。
(◎ジャッキーの息子、ジェイシーが2015年に逮捕されたって言うのもあるかもしれないけどね。)