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チーズはどこへ消えた?

緊急事態宣言が解除となって
休業要請や自粛要請も解除となり
普段の生活が戻りつつあります。

今回の件で、この本を思い出し
最近クライアントによくお話ししています。

「チーズはどこへ消えた?
 Who moved my cheese ?」

皆さん読んだことがあると思いますので、
内容は割愛します。

緊急事態宣言が解除となって
休業要請や自粛要請も解除となり
お客さんは戻ってきましたか?
キャンセルになった仕事は復活したでしょうか?

「いやいや
戻ってくるのにはもうしばらくかかるだろ!」
って声も聞こえてきそうです。

じゃあ、
いつ戻ってくるのでしょうか?
どうなったら戻ってきますか?

「わからんけど、いつか戻ってくるはずだ!!」
「海外からの渡航制限が解除になれば・・・!!」
「ワクチンが開発されれば・・・!!」

冷静に考えてみよう。
「皆さんのチーズはまだホントにありますか?」
と言うことを、
今しっかりと考えなければならない
タイミングだと思うのです。

確かに、
コロナに一時的に
チーズを持っていかれただけかもしれない。
コロナが終息すればまたチーズは表れるのだろうか?

もうチーズはないと考え
ネズミのように
すぐに新しいチーズを探しに行くのか?

小人のヘムのように
「この事態はわれわれのせいじゃない。
 誰か他の者のせいなんだから、
 われわれはこうなったことで何かもらうべきだ」
「なぜチーズが戻ってくるのを待たないんだ?」
と言って変化を受け入れずに、
チーズが戻ってくるのを待つのか?

どのような決断をするか、どのような行動をとるか
それは、経営者次第です。

しかし、小人のホーが言うように
「変わらなければ破滅することになる」
のではないだろうか。

しかし、だからといって闇雲に
新しいことに手を出すことは
避けなければなりません。

孫子の兵法に
「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、
 敗兵は先ず戦いて而る後に勝ちを求む。」

 (形篇第四)
という言葉があります。
勝つ兵は、事前に勝つための準備や計画を
しっかりとして、それから戦いに挑む。
負ける兵は、事前の準備もなく、
とりあえず戦ってみて
なんとか勝とうともがくが負けてしまう。

ということだと理解しています。

今は経営計画書を見直すなど、
しっかりと現状を見つめ直し、
事前準備や計画しっかり立ててから
新しいチーズを探しに行くべきです。

今回のコロナの影響は間違いなく甚大です。

私自身は、1994年に銀行に入ってから
阪神淡路大震災、山一證券や拓銀の破綻、
サブプライムローン問題やリーマンの破綻
同時多発テロや東日本大震災などを
銀行員として経験しましたが、
これまでの経済的なダメージの経験はありません。
現在の融資制度などの金融政策も
聞いたことがないほどの内容です。

しかし、今回のコロナによる大きな変化は
むしろラッキーなのかもかもしれません。
それは、人は小さな変化には気づきにくいからです。

チーズも毎日食べていて
少しずつ減ってきているのを
小人は気づかなかった。

毎年、3〜5%売上が減少していっても、
最近なんだか売上が落ちている気がするな~程度で
そんなに危機感を抱くことはなく、
行動を起こすことはない。
そして、知らないうちに
ジリ貧になっていくことがよくある。

今回は、目に見えないコロナのせいで、
目に見える形の大きな変化となった。
気付いたり行動するきっかけを
与えてくれているのかもしれない。

やはり、物事をどのように捉えるか、
視点や考え方次第なのだと思います。

さあ、早く新しいチーズを探しにいこう!!

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