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福島旅行記-白河でだるまの意匠の意味を知る-

台風10号がノロノロと迫る中、計画運休を気にしながら福島の白河市に出張した。

今回は僅か2時間の観光だったので、時系列でダラダラと備忘録として書く。


白河の事前情報はほぼゼロ

福島は中学の頃と新卒の頃に行った会津若松くらいで、その他の場所には行ったことがないので、今回の白河は新しい場所に行けるということで楽しみだった。

ただ、白河についてはほば何も情報がない。

白河といえば、蝦夷の防衛の砦のイメージが強く、白河関と白河ラーメンが美味しいらしいというくらいしか知識がない。

現地で知ったが、白河関は奥州三古跡の一つで、奥羽と上野の境とのことだ。白河関はどこにあったか分からなくなっていたのを調査で今の場所にあったことがわかったのだそうだ。

焼肉屋での誤情報に踊らされる

たまたま、都内の焼肉屋で隣になったおじさんから、白河はいかにんじんとキツネ村とくるみのにゅうめんがいいよと言われた。

キツネ村とにゅうめんは福島県白河ではなく、宮城県白石であったが、いかにんじんだけが事実であった。

いかにんじんは素朴なおいしさ

松前漬けが好きで、その原型と言われるので期待大で食べたところ、松前漬けとは違う味わいのご飯に会うとても美味しい素朴な郷土料理だった。

現地着!名産は何か

新白河に着く。新幹線駅の新白河は福島の南に位置し、少し北上すると郡山や福島がある。

駅は情報が多い。駅の中を見るとだいたいその街が何を推しているかがわかる。歴史(小峰城と白河関)とそば、ラーメン推しの看板があった。

小峰城
白河関
白河そばとラーメン

また、売店を見ると、その土地の食と文化が見える。会津若松と東北北部までの文化が濃くでている。

赤ベコならぬレッドベコ
だるま
青森の至高の焼肉のタレである源タレを用いたカップ麺

白河だるまはおめでたいものの集合体

だるまは松平定信が仕掛けたものだそうだが、松平定信は産業振興が得意だったようで、渋沢栄一が敬愛していたとのことだそうだ。上述した白河関を同定したのも彼の偉業だ。

さて、白河だるまを調べていたらだるまの意匠それぞれに意味があることを知り、驚いた。確かに画像をみると書いてあるとおりな気がする。亀と松は解せないが。他のだるまもそうなのかは知らないが、この知識があればだるまを頭の中でかける気がする。

いざ、観光へ!

観光案内所で地図をもらい、俯瞰し、運転路をインプットする。カーナビはほぼ見ないので、地図は大切なのだ。新白河と白河は近く、白河駅北側が小峰城など歴史的建造物の多いエリアのようだ。

到着が16時近かったため、できることを考えながらホテルに着くと、駅前でありながら、白河市ではなく西郷村という場所だった。新白河駅はかつては磐城西郷駅という名前で、1982年の東北新幹線の開通に伴い新白河となったそうで、新白河駅は西郷村と白河市の境界にあるのだった。

自分の親が仙台から東京にでてきた当時は、東北新幹線が未開通だったので、その頃は上野から仙台まで4時間かかっていたと知る。なかなか実家に帰れなかったと聞いてはいたが、世の中は便利になったものだ。

車を借り、まずは西郷村の農産物直売所に向かい、ブルーベリーと桃を買い、車で白河駅周辺に向かう。

楽翁松平定信

白河は、白河藩として栄えた時期があり、その藩主である松平定信が名君であったそうだ。楽翁と呼ばれる。一時は将軍候補にもなった方だが、田沼意次によってその道が絶たれたものの、その後、田沼意次の時代の次に来る寛政の改革の立役者になったというのを思い出した。

後日、会社でだるま最中を配ったときにこの話をしたが、三大改革の認知度は低であった。

百名店とら食堂

白河駅の観光案内所でも情報収集をすると、白河ラーメンは朝が早く、夜やっているところら少ないそうで、だいたい18時には終わってしまうそうだ。

そうした中で、名店としてとら食堂を教わる。

また、白河には白河三跡として、白河関、南湖神社、小峰城があると知る。

とら食堂を最優先すると、小峰城は間に合わないため、とら食堂で食べてから、南湖神社を見てホテルに戻ろうかなと計画。

16時から18時で営業しているとら食堂に17時前につくも終了。

残念無念

現地の会社の方いわく、整理券をもらって2時間待つようなラーメン店で、観光客がふらっと来て食べられるようなところではないとのこと。

松平定信は神になっていた

悲しみにくれ、とら食堂の生麺を観光案内所で購入して南湖神社に向かう。

南湖神社は、南湖公園のなかにあり、松平定信を祭神としている。人を祀る神社はなかなか珍しいなと感じた。人を祀る神社は徳川家康と菅原道真くらいしか知らなかったので。

三つ葉葵の隣の家紋は星梅鉢という久松松平家の家紋らしい

2時間の旅、終了

南湖公園から、閉店しているラーメン街道を眺めつつ、新白河に向かい、遅くまでやっている食堂「白河手打ラーメン かづ枝」で美味しい白河ラーメンを食べ、僅か2時間の観光は終わった。その後、ホテルでブルーベリーと桃にかぶりついた。

美味しかった

仕事後は、もう一泊して阿武隈洞あたりまで行ってみようかと思ったが、さすがに台風の懸念があって断念。

那須なども近そうだし、もう一度行く機会があれば、ここを拠点に遠出してみたい。

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