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若手歯科医師の休日1

こんにちは!こーじです!
歯科医師になってから反省と改善の毎日を送っています。
そんな若手歯科医師の休日の過ごし方について紹介します!
内容的には非常に専門的なところになってくるので、こういうこともできるんだと参考程度に見ていってください!
少し生々しい写真が出てくるので苦手な方はサッと見るだけにしてください!
ではいきましょう!

この日は神奈川歯科大学の横浜クリニックにて豚さんを使った実習付きの勉強会に出席してきました!

盛りだくさんのラインナップで、非常に充実した内容でした。
この先、豚顎で実際にオペをした写真が出ますので、苦手な方はブラウザバックしてください。


・GBR法含めた縫合実習

GBR法とは簡単に説明すると骨を作る治療の一つです!
歯がなくなるとその部分の骨は、痩せて細くなってしまうんです。
もしインプラントをしたい!と思っても骨がないところにはできません。
そんな時にインプラントをする前準備として行う手術になります。
人工の骨を使用する場合もありますし、他の部位から自分の骨を採ってくることもあります。
どっちがいいの?という話は長くなってしまうので、また今度笑
今回は豚さんなので人工の骨を使用しました!
骨を入れただけでは流れていってしまったり、目的としていない細胞が入ってきてしまうので、メンブレンと言われる膜で覆ってあげます。
メンブレンがズレないように最初に縫合する糸を通して絞るだけにしておくのがポイントとのことでした!
最後は縫合です。
しっかり緩まないように、隙間なく縫ってあげたら終了です。
最近だとオーブンバリアメンブレンテクニックという少しメンブレンが露出した状態になる術式もありますが、感染が怖くてなかなか手が出せません笑

GBR法 縫合実習

・歯肉弁歯冠側移動術

この術式は歯茎が下がって歯根が見えちゃっているが気になる!とか
歯茎が下がったところがしみる!などの症例に行う手術です。
あまり写真撮れていないのですが、部分層弁から減張切開という方法を行って上にビヨーンと持ってきます。
根面被覆と言われる種類の手術で、他の方法だと上顎の裏の歯茎から結合組織を採ってきて移植するなんて方法もあったりするので、それと比較すると簡便に行えますね。
ただ、角化歯肉と言われる部分が少なくなってしまうなどデメリットもあったりするので注意です。
画質悪いですね・・・。

歯肉弁歯冠側移動術と懸垂縫合

・遊離歯肉移植術

午前中最後の実習は遊離歯肉移植術(Free Gingival Graft)でした!
私自身外科処置が好きなので、手順の多いこの手術は結構好きです笑
どんな時に使うかというと、適応は幅広くあって
歯茎が下がってしまった場合、歯茎の厚みの回復、インプラントの補助的な手術など様々な用途で行われます。
まず移植したい場所の準備です。

ここまできたら準備完了。
次は供給してもらう場所の処置に行きます。

こんな感じで他の場所から歯茎になる部分を移植しちゃう。
なんてこともできるんですね。
実際に患者さんに行うときはもっと視野は狭くて難しいですが
豚顎を使用した練習は感触が似ているだけで非常に勉強になります!

・お昼ご飯

セミナーでのお弁当って毎回美味しい
今回は東京精肉店さんの焼肉弁当!
お腹空いていたのもあり、気づいたら完食していました笑
日頃は白米と胸肉がメインなのでたまには良いですよね。

お弁当

・インプラント埋入実習

午後一番はインプラント埋入実習でした!
今回は単純埋入と抜歯即時埋入の2本行う実習でした。
先日も実際にインプラント手術を行ったばかりだったので、改善点など再考するとても良い機会となりました。
また、抜歯即時はしたことがないので予習としてもよかったです。
単純埋入したところは1回法を想定したヒーリングアバットメントというキャップを使用してます。
抜歯即時を行ったところは2回法を想定した封鎖スクリューを使用してます。

・ソケットプリザベーション

抜歯をしたところは何もしなくても傷は塞がりますが、時間かかったり骨が若干痩せちゃったりするのでソケットプリザベーション(歯槽堤保存術)というのを行います。
一ヶ所目は比較的小さいところにコラーゲン製剤を入れました。
二ヶ所目は大きく骨の一部が吸収してしまっている場合を想定し、コラーゲン製剤を挿入し、その上をメンブレンで覆うことで大きな欠損に対しても骨の治癒を促せるようにしています。

・歯肉弁根尖側移動術

最後に行ったのは歯肉弁根尖側移動術といってこれまで紹介した手術と比較し、
頻繁に行うことが多い手術です。
歯周病が進行してしまい、深いポケットが残っている場合に切除療法の一つとして行います。
確実にポケットの除去ができるのがいい点ではありますが、歯茎が下がってしまうので、知覚過敏を起こすリスクもあったりします。
また、被せ物を作る際に土台の歯に高さがない場合、すぐ外れてしまったりするので歯茎を下の方に下げることがあります。
そうすることで歯茎より上にある歯の高さを確保ができ、外れにくい被せ物をつけることができます。
まぁ歯と接着できる材料(セラミックやジルコニア)を使用すれば手術しなくても済むんですけどね。。。


・まとめ

以上が今回参加した勉強会の内容でした!
私的には非常に満足度の高く、盛りだくさんの内容で勉強になりました。
ほぼ毎週末このような勉強会に参加しているので、これからもどんどん発信して行きます。
普段何気なく通っている歯医者だと思いますが、どんなことをしていて
最近ではどんなところまでできるようになっているのか。
なんてところを少しでも知ってもらえたら良いなと思います。
また歯を大切にすることというのを少しでも共有できたら嬉しいです!
以上こーじでした。
ではまた!

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