コジ@サブ
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【愛せる女性に…
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最後の時間、無意味な白ワイン
「もう来週だね」
ぼくの心はきゅっとして息苦しくなっていた。
「帰ってくるよ」
りさは簡単に言った。この言葉に気持ちがあるのかはわからない。そう感じられるほどそっぽを向いていた。けれどもそんなことはどうだってよかった。ぼくは彼女のことを好きになっていた。
彼女は来週で海外に行ってしまう。それを聞いて慌てて食事に誘ったら、快く会ってくれた。近所のビストロを20時に予約していた。
「今日は帰ろう