僕がコーチとして独立するきっかけの一つとなった、部下がくれた大切な宝物
本noteをご覧くださりありがとうございます!
今日は、僕がコーチとして独立するきっかけの一つとなったエピソードをシェアしたいと思います!
それは、かつて一緒に働いていた部下のAさんから頂いた一通の手紙です。
この手紙がなければ、今の僕は存在しなかったかもしれません。
そんな当時の自分にとても大きな影響を与え、今の道を選ぶ決断を後押ししてくれた大切な宝物となっています。
チームマネジメントに苦労されているみなさんの心に、何か響くものがあれば嬉しく思います。
Aさんとの出会いとチーム作り
Aさんとは、僕が管理職として初めてチームを率いたときに一緒に仕事をするようになりました。
当時は「管理職ってこうあるべき」という固定観念に縛られ、プレッシャーも大きく、自分がどう立ち振る舞えばよいのか、どうチームをまとめればいいのかが分からず失敗をしていた時期でした。その経験を踏まえて、自分本位のマネジメントではなく、しっかりと部下一人一人と向き合おうとしていた時期でもあります。
それまでの自分本位な在り方ではなく、相手に対してしっかり向き合うことを意図的に取り組み始めました。「あれ、ちょっと不安そうな表情してるかも?」「なんだか腑に落ちてなさそうな表情をしているかも?」と思ったら声をかけてみたり、雑談を通じて部下の気持ちを探ったりしていました。
Aさんは自分のチームの一員になる以前から知っていました。当時は外から見ていてとても優秀なメンバーであること、決して慌てずいつも冷静に仕事をしっかりとこなしているなあという印象でした。
Aさんと向き合い対話をする中で、そんなAさんも責任のある業務を任された喜びと同時に不安も感じていること、キャリアに対しても少なからず悩みを抱えていたことが感じられました。
しっかりと話してくれてはいるけど、「なんだか不安そうかも」とか、僕のアドバイスに対して「あれ?思った反応と違うな」という表情を時折見せることもありました。
でも、僕はその不安を否定せずに、まずはそのままの気持ちを大事にして、そこにできるだけ寄り添って一緒に考えてみることにしました。この時はマネジメントとして成果や数字を求める姿勢よりも、リーダーとして部下の感情を考慮した姿勢を重視していたと思います。
また、伝えたいこと、そして受け取りたいことを言語だけではなく視覚的に表現して情報を共有したりしながら、マネジメントとしてのコミュニケーションの仕方も模索・実践していきました。
楽しいチームにするために
チーム作りに失敗した経験を経て、その頃の僕のチーム作りのモットーは
「楽しく前向きな、何でも意見を言える環境を作る!」
「みんなで助け合い、未知の壁でも乗り越えていけるチームを作る!」
「個々が100%の能力を発揮できるチームを作る!」
でした。
前述のとおり自分本位でシリアス一辺倒なやり方でチームビルディングに失敗したことで、リーダーとしての在り方を変えてみたいと思ったからです。
もちろん、シリアスさも大切で目標も大切ですし、チームとして達成しなければならないことはあります。
ですが、今思うと「チームみんなで、楽しく前向きに、意見が飛び交うチーム、その中で個々が最大限の力を出せるチームを作りたい!」というこの想いが、良いチームを作る秘訣になるんじゃないかと思っています。
そこで僕が意識したのは「安心できる環境」を提供すること。みんなが自分の意見を遠慮せずに言える、失敗してもその場でフォローしてもらえる、挑戦できる、そんな空気を作るのが僕の役割だと思っていました。
部下からの手紙
そんなある日、Aさんから一通のお手紙をいただきました。
これはAさんが僕のチームから他部署への異動が決まった時にくれたお手紙です。
この手紙を読んだ時、とても胸がいっぱいになったことを今でもはっきりと覚えています。
僕は自分が管理職になった直後、すぐにチームビルディングで大きな失敗をしました。本当に悔しい思いもしましたし、管理職としての自分に自信を無くし一人で自暴自棄にもなりました。
そこから、今までの自分を変えようと少しづつ努力をしてきました。
だからこそ、Aさんが感じてくれたこの「安心できる環境」や「楽しいチーム作り」がちゃんと形になっていたんだ、と知れて本当に嬉しかったです。
そして何より、「自信を持って働ける」という言葉が、僕にとって最高の褒め言葉でした。
部下が自信を持って働ける環境。これこそが、最高のパフォーマンスを発揮できるチームを作るための第一歩だと思っています。
そして僕は今、チームメンバーたちがこのような環境の下でイキイキと自信を持って働きながら成長し、自ら自走していくチームに成長させるお手伝いをしています。
コーチとしての道へ
この素敵な手紙がきっかけで、改めて「自分が本当にやりたいことって何だろう?」考えるようになりました。
Aさんが自信を持つことができ、Aさんの成長を少なからずサポートできたと思えた経験が、僕の中でとても大きな意味を持っていたことに気づきました。そして、それが僕の新しい挑戦を後押ししてくれました。
「もっと多くの人にサポートができるかもしれない」
その思いが、僕がコーチとして独立する決断をした一つの大きなきっかけです。Aさんとの出会いやお手紙がなければ、今の僕はなかったと思います。
まとめ
当時部下だったAさんからの手紙は、僕がコーチとしての道を選ぶきっかけとなり、今もその思いを胸に日々活動をしています。
リーダーとして、チームを率いることの難しさを感じながらも、こうした素敵なメッセージをもらうことで「自分のやっていることは間違っていないんだ」と確信を持てました。
もし今、あなたが管理職として悩んでいるなら、少し立ち止まって、メンバー一人一人との対話に目を向けてみてはいかがでしょうか。そして、僕が掲げたように、自分は今どんなチームを作りたいか改めて見つめなおしてみてください。
それが決まれば、おのずとあなたの行動も変わってきますし、きっと新しい発見やチームの変化を感じることができるはずです。
僕も過去に大きな失敗をしましたが、こんな自分でも変われたんです。ですからきっとあなたなら大丈夫です!
これからもAさんの言葉を忘れずに、コーチとしての活動をライフワークとして続けていきます。
皆さんも、ぜひ誰かにとっての支えとなる存在を目指してみてください!