「好きな場所で生きていく」を目指す人へ。『海外ノマド入門』で自由への一歩を踏み出そう
海外で暮らしたい。旅と仕事を両立したい。好きな場所で、好きな人と働きたい。
そんな生活を夢見ている人はいませんか?
(僕です)
だけど夢はあくまで夢であり、現実は甘くない。SNSでキラキラしている海外ノマドに憧れはあるけど、僕にはなれない。私にはできない。
そう思っていませんか?
一般人にはない、特殊なスキルや人脈、金銭的余裕を持つ人だけが海外ノマドになれる。だから自分には無理。
そう考えていませんか?
憧れはあるけど「海外ノマドになれる気がしない」「海外ノマドになる方法が分からない」。そんなあなたにおすすめしたいのが、こちらの1冊です。
世界81ヶ国を旅しながら働くノマドワーカーのルイス前田さんの著書『海外ノマド入門』。
海外ノマドに憧れる僕にとっても参考になる内容ばかり。『海外ノマド入門』の名の通り、海外ノマドになりたいと思ったらまず読むべき1冊だと感じました。
『海外ノマド入門』の内容
本書は全8章で構成されています。ここからは章ごとに大まかな内容を紹介していきます。
第1章 導入
まずはノマドの定義や海外ノマドのさまざまな職業についての紹介。
ノマドは辞書的には「遊牧民」「流浪の民」といった意味ですが、日本で「ノマドワーカー」などと呼ぶときには「定住先を持たずに、住む場所を変えながら暮らすライフスタイルの人たち」の意味で使われています。
著者は「ノマド」という言葉をかなり広く捉えているようです。
第2章 海外ノマド56人のプロフィール紹介
本書の大きな特徴が、著者と海外ノマド56人の共同制作でつくられていること。第2章では、本書の執筆に関わった56人全員のプロフィールが掲載されています。
結婚・子どもの有無や海外ノマドを始めた年齢、最終学歴など56人の統計が円グラフで分かりやすく示されています。
驚いたのが、56人の海外ノマドの現在の職業。
一言で「海外ノマド」と言っても、たくさんの選択肢があることが分かります。そして、気になる職業がありすぎる……
第3章 海外ノマドになる前のこと
本書では海外ノマドとしての働き方だけでなく、海外ノマドになる前のことについても触れられています。「海外ノマドになりたいと思ったきっかけ」「反対、心配する人への説得の方法」「海外ノマドを目指したらまずやるべきこと」などを現役海外ノマドが解説。
海外ノマドになる自信がない人に対して、30歳で脱サラしてノマドになった萩野祐里香さんは以下のように語っています。
第4章 海外ノマドの始め方
第4章では海外ノマドになるにあたって、どれくらい英語を勉強したか、どんなスキルを磨いたかについて書かれており、これからノマドになりたい人にとって参考になる内容が並んでいます。
海外ノマドを本格的にスタートさせた時の貯金額は「50万円未満」が28%で最も多く、「50〜100万円未満」と「100万〜300万円未満」が21%と続く結果に。貯金せずとも海外ノマドに挑戦する人が多い印象ですが、著者は以下のようにコメントしています。
第5章 海外ノマドとお金
海外ノマドを目指すうえで気になる人が多いであろう「お金」の話。それをここまで出しちゃって大丈夫……?と読みながら心配になってしまうのが第5章です。
海外ノマドとしての年収に始まり、海外ノマドを始めてから何ヶ月で黒字になったか、最初の仕事の単価、貯金や投資をどうしているか、月収の最高金額と最低金額、海外での支出内訳……
怒涛です(笑)。現役ノマドたちのこれほどまでのリアルな数字は、本書以外では見られないでしょう。目が離せません。
お金の管理の方法や所得税・住民税の解説、おすすめクレジットカードなど、そのまま生かせる内容も多いのが特徴です。
第6章 海外ノマドと仕事
全255ページ中106ページと最も多くのページ数が割かれた第6章。ここに本書の真髄はあります。
本書を通して徹底されている「リアル感」が最も目立つのが第6章です。
海外ノマドの仕事に関するあらゆる疑問に対して、これでもかというほどリアルな回答が続出。海外ノマドのいいところだけでなく、ネガディブな側面もぶっちゃけています。
「海外ノマドのせいで失敗した!後悔した!エピソードを教えてください」「正直ここは会社員の方が良かったと思うことは何ですか?」「ぶっちゃけノマドをやめたい!って思ったことはありますか?」など気になる質問に、現役ノマドたちが真正面から応えています。
「海外ノマドをする上で困ったことは?」との質問では、「仕事を受けすぎてキャパオーバーしたこと」「電波とWi-FiとPCの充電」「突然PCが壊れて使えなくなったこと」「日々のルーティンが作れないこと」といった回答がありました。
個人的に印象的だったのは「海外ノマドに必要なマインドは?」の質問。ファームキャニング代表の西村千恵さんは、以下のように回答しています。
第6章では、10職の仕事をしながら81ヶ国を旅してきたノマドワーカーである著者のノウハウが惜しげもなく公開されています。「仕事に快適な宿泊場所を見つける3つのポイント」「出来るだけインターネットに繋がり続ける方法」「モチベーションに頼らずに海外ノマドを続ける3つの方法」などググっても出てこないような情報を著者ならではの視点で解説。特に「ゼロからノマドワークを見つける7つの営業手法」は必読です。
第7章 海外ノマドの将来
海外ノマドとしてのスタートを切っても、将来に対する不安を抱えることはあると思います。第7章では、心配性の著者が将来に向けてしている3つの準備について解説しています。
第8章 海外ノマドのまとめ
最終章となる第8章では、海外ノマドになることを決意した人に向けて、今からやるべきことを提案。著者がノマドを続けるために大切にしてきた考え方の紹介で、本書は締めくくられています。
本書を手にとる前に「海外ノマド憧れるなー」「海外ノマドなれるならなりたい」と思っていたあなたが、8章まで読み終えたら、きっと「自分はこんな海外ノマドを目指す。そのためにまずはこれとこれをやろう」と考えていることでしょう。
海外ノマドという働き方、生き方は一部のすごい人たちだけのものではない。なりたいと決意し、1つ1つ実践を重ねていけば、誰もが実現できる。そう確信させてくれる1冊が『海外ノマド入門』です。
『海外ノマド入門』をおすすめする3つの理由
最後に、僕が『海外ノマド入門』をおすすめする理由を改めて紹介させてください。
①海外ノマド56人の経験・ノウハウがつまっている
著者のルイス前田さんと海外ノマド56人の共創でつくられていること。これが本書の最大の特徴であり、本書が良書である理由だと思います。
ビジネス書や自己啓発本を読んでも、自分の人生が全く変わらないのは(もちろん変わる人もいると思います)再現性がないからです。
「あなた(著者)はできたかもしれないけど、私(読者)にはできない」。そう感じてしまい、読んだ後の行動につながりません。
しかし、本書は違います。著者ひとりではなく、海外ノマド56人の経験・ノウハウがつまっているのです。56人のリアルな声や統計データが掲載されていることが、圧倒的な説得力を生み出しています。
②ノマド万歳!の本ではない
著者は現役の海外ノマドであり、海外ノマドに関心のある人を対象に書かれた本ではありますが「ノマド最高!あなたもノマドになればバラ色の人生が待ってるぜ!」といったテンションではありません。
本書ではノマドの魅力やキラキラとした側面だけでなく、ノマド生活の大変なところや泥臭い部分についてもたっぷりと紹介されています。著者が海外ノマド生活をスタートさせた時の率直な感想として「過酷だけど楽しい!」と語っています。
56人が実体験をもとにポジティブ・ネガティブの両面を語っているため、海外ノマドのリアルが分かります。本書を読んだ上で海外ノマドになれば「海外ノマド最高だと思ってたのに、こんなに大変なんて…...」といったギャップに悩まされることも少ないでしょう。
③今自分がやるべきことが分かる
本を読んだ。面白かった。タメになった気がする。で、これからどうすればいいんだっけ?
という本、世の中に多くないですか?
しかし、本書は違います。個人的意見ですが、本書では「リアル感」「実体験」「実践」が重視されていると感じます。
本書を読み終えて、次に何をすべきか。その答えも、ヒントもたくさん書かれています。
『海外ノマド入門』の名にふさわしく、海外ノマドへ向けたスタートがすぐに切れるようになる1冊です。
海外ノマドとしての理想の姿や理想を叶えるまでの時間は、人によって違うでしょう。でも本書を読めば、誰もがまずはスタートを切れる。
よし、自分も海外ノマドへの一歩を踏み出そう。
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