Aの箱にものを入れて、他の人がBの箱に入れ替えた実験。立場を考えるのかどうか。
ヒトがヒト以外の動物と違うということで、これを分けているものとして、相手の立場になって考えるということがあるのかなと思います。
いや、実際に分からないのですが、そういうお話を聞いたりしたことがありました。
自分を相手に重ねるというのは実は難しくて、ただ、3歳から5歳ぐらいに立場を考えるというのが醸造されてくるようなのです。
チンパンジーってかなり優秀で、スペックはヒトよりも高い。
それでもできないと。
それでこんな実験がありました。
3歳と5歳の子どもの目の前に箱を2つ用意します。
Aの箱とBの箱があって、
そこに姉がやってきて、Aの箱にボールを入れます。
それで姉が去っていきます。
姉がどこかに行っているうちに、母が来て、Aの箱に入っているボールをBの箱に入れ替えます。
それで母が去っていって、姉が戻ってきます。
それで子どもに「姉はどっちの箱を開けるでしょうか?」と聞いてみるのです。
3歳未満の子どもやチンパンジーは、Bの箱を開けるという答えを言うのです。
5歳ぐらいの子どもは、Aの箱を開けるというのです。
これが何を指しているのかというと、
どっちに入っているかと言うことではなく、姉の立場になって考えるとどっちにあるのかと考えるということ。
姉は、母が入れ替える瞬間を見ていなかったから、Aを開けるということ。
Bの箱と答えたグループは、自分が見た、知っている情報を全てだと考えているということ。
それで実際に今週4歳になる息子に、妻に協力してもらってそれとなく試してみました。
僕がAの箱に入れて、いなくなって、妻が入れ替えて、僕が戻ってきて。
僕はこれからどっちを開けるでしょうか?と。
そうしたら見事?にAの箱と言っていました。
相手の立場になって考えるということ。
これは自分と相手の脳みそを交換してものごとを考えるということで、
交換できるということは、同じという概念が分かるということ。
これができるから、等価交換の象徴である「お金」というものを使えて、社会が発展したのだと。
お金が使えると、価値を測ったり、保存したり、交換ができる。
昔からあって、積み上げてきたもの、人類の叡智はバカにできないなと思いました。
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