【シナリオ】ポテチ食べたあとの指どうする?って話。
ーはじめにー
脳死で書きました。暇つぶしにどうぞ。
〇輝の家。
部屋で携帯をいじっているゆうり。
そこに輝がお盆を持って入ってくる。
お盆には、ポテトチップスとケーキがふたつ乗っている。
輝「食べる?」
ゆうり「食べる!」
輝、座り、机にお盆を置く。
ゆうり「サンキュー。」
輝「どっちがいい?」
ゆうり「んー、…モンブラン。」
輝「おっけー。」
ゆうり「チーズケーキ大丈夫だよね?」
輝「うん。」
2人、手を合わせ「いただきます」をし、ケーキを口にし始める。
ゆうり「うまー!!これ駅前の?」
輝「そうそう。」
ゆうり「なんか申し訳ないな、ポテチしか持ってこないで。」
輝「いやいや、有難いよ。ありがとう。」
ゆうり「なんかさ、友達の家で食べるお菓子とかケーキって、別格に美味しい感じしない?」
輝「それはわかる。あれじゃない?」
ゆうり「何?」
輝「友達と食べるから美味しいってやつ。」
ゆうり「…輝も臭いこと言うんだな。」
輝「冷静になるなよ。」
ゆうり「あ、ごめん。」
2人、その後ケーキを黙々と口に運び、食べ終える。
ゆうり「ごちそうさまー!」
輝「美味しかったね。」
ゆうり「うん!」
輝「どうする?(ポテチ)」
ゆうり「ちょっときゅうけーい。ケーキの余韻に浸る。」
輝「わかる。口がさ、びっくりする感じしない?相反するものを入れると。」
ゆうり「ごめん、それはない。」
輝「そっか。」
しばし無言。
ゆうり「あのー。」
輝「ん?」
ゆうり「ポテチをさ、食べるじゃん。」
輝「うん。」
ゆうり「食べたあとのさ、指って、どうする?」
輝「…ん?」
ゆうり「いやさ、…あ、ごめん急に。」
輝「うん。」
ゆうり「…じゃあ例えば、(目の前のポテチ指さして)コンソメ味じゃん。」
輝「うん。」
ゆうり「食べるじゃん。」
輝「うん。」
ゆうり「コンソメ味、手に持ってた。その手、指?コンソメつくじゃん。」
輝「あー、つくね。」
ゆうり「どうする?その指。」
輝「…え、心理テスト?」
ゆうり「いや、一般常識。」
輝「…暫くそのまま、その指のまま食べて、なにかその指で触りたくなった時、ティッシュとって拭くかな、指。」
ゆうり「だよな!!!!!」
輝「えっ」
ゆうり「拭くよな!!普通拭くよな!!!」
輝「うん。」
ゆうり、目を輝かせる。
輝「望んでた答えだったの?」
ゆうり「うん!!」
輝「…それはよかった。」
ゆうり「…このまえさ、祭とポテチ食べて。そんときもコンソメだったんだけど。」
輝「うん。」
ゆうり「それでさあいつ、食べて、汚れた指をさ、どうしたと思う?」
輝「あーー……舐めた?」
ゆうり「そう!!!舐めたんだよ!!!!」
輝「あー。」
ゆうり「ありえなくね!?!?人前でだよ!?アタシモウビッッックリシチャッテサァ!」
輝「え、言ったの?それ。」
ゆうり「いや、ビビり散らかしすぎて言えなかった。」
輝「…まぁ、汚いよな。」
ゆうり「汚い。まじ汚い。あああー。」
輝「でもあれかも、私の思ってる汚いと、ゆうりの思ってる汚い、ちょっと別の意味かも。」
ゆうり「え?」
輝「知らんけど。」
ゆうり「え、知らんくないよ、え、どゆこと?」
輝「ゆうりは、何が汚いと思ったの?」
ゆうり「舐めることだよ。」
輝「うん。だよな。…舐めて、あ、わかった。」
ゆうり「は?」
輝「舐める前の指と、舐めた後の指、どっちが汚い?」
ゆうり「いやいやいや、舐めた後に決まってんじゃん。」
輝「あー。」
ゆうり「すげーよ、逆に人前でできるの。尊敬したわ逆に。」
輝、斜め上を向く。
ゆうり「なんだよ。」
輝「いや、私は逆だった。」
ゆうり「逆に尊敬しなかった?」
輝「あ、ごめんそれもそうなんだけど。私は、舐める前の指が汚いと思った。」
ゆうり「いや、それも分かるよ。コンソメついてるしな。」
輝「そうじゃなくて。んー。ゆうりさ、人間の体でいちばん汚いのってどこだと思う?」
ゆうり「…は!?!?言わせんの!?!?」
何故か赤面をするゆうり。
輝「…ごめん。伝え方が悪かった。指ってさ、めっちゃ汚いんよ。」
ゆうり「ん?」
輝「色んなもの触るじゃん。指汚いよー。菌めっちゃついてるよ。」
ゆうり「あー。」
輝「いくら食べる前に手を洗ってますって言っても、限度がある。その後に扉を触ったり、体を触ったり、机を触ったり。そこに菌がついてるかもしれないから。」
ゆうり「なるほど。」
輝「それを、舐めるんよ。」
ゆうり「あぁ。」
輝「汚くない?」
ゆうり「汚いね。それは汚い。」
輝「でしょ?」
ゆうり「腹壊す恐れがある。」
輝「そうなんだよ。だから指は舐めちゃいけないんだよ。舐めた後唾液で指がベトベトになるのももちろんなんだけど、唾液なんて指に比べたら綺麗なんだよ。」
ゆうり「うわー、そうじゃん。え、はず。こんな簡単なこと気づかなかったんだ私。」
輝「でも私も気づいたの去年でさ。なんか、理科の実験でさ、試験管に唾液入れて、でんぷんで色変わるヤツやらんかった?」
ゆうり「あー、やった。そんときみんな嫌だ汚いって騒いでたわ。」
輝「そう、そんときに気づいたんだよね。むしろ唾液って菌は何も無くてどちらかと言えば綺麗な方だって。」
ゆうり「なんだろう、菌の汚いと、唾液の汚いって別の意味な感じしね?」
輝「あー、わかる。」
ゆうり「いくら唾液に菌はないって言っても、他人の唾液触れないよな。」
輝「わかる。申し訳ないけど友達のでも触れない。」
ゆうり「汚いの、ベクトルが違うって感じするよね。」
輝「科学者からしたら、唾液が汚いって騒ぐなんて幼稚な考えなんだろうな。」
ゆうり「まぁなー。でも私ら別に、科学者じゃねーし。」
輝「それはそうだな。」
輝「何の話?」
ゆうり「それ(笑) 祭のね、ポテチの。」
輝「あーそうだ。なんだろう、祭の場合は、それ行儀。」
ゆうり「わかる。」
2人「「行儀が悪い。」」
ゆうり「そういうとこあるからなーアイツ。」
輝「周りの目というのを気にしなさすぎるんだよな。」
ゆうり「まぁいい所でもあるんだけどさ。」
輝「珍しい、祭のこと褒めるなんて。」
ゆうり「そこぐらいだわ褒められるの。」
ゆうり、ポテチの袋を開ける。
輝「…近くにティッシュ置いとくか。」
ゆうり「そうしよ。」
おしまい
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