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【≠ME『君はこの夏、恋をする』MV創作シナリオ】瞳美×美玲「その瞳は玲瓏」#3

この物語は、指原莉乃プロデュースアイドル「≠ME」通称:ノイミーの1stシングル『君はこの夏、恋をする』のMVを見て感化されたオタクの妄想シナリオです。
MVの世界観から想像した物語の為、本人の実際の真意とは全く関係御座いません。

創作舞台となったMVはこちら↓

【登場人物】
瞳美…ノイミ女子高校2年1組。帰宅部。飽き性で人たらし。色んな人に惚れては、勝手に振られている。お調子者天然ガール。(画像左)
美玲…ノイミ女子高校2年1組。陸上部所属、専門は高跳び。ノリが良く、とても気さく。しっかり者のクラスの学級委員。(画像右)
奈月心…ノイミ女子高校1年3組。”なつみ”と読む。陸上部の高跳び専門。先輩大好きな元気っ子。冗談が好き。美玲をからかうのが好き。(画像2枚目)
菜々風…ノイミ女子高校3年1組。陸上部所属、専門は短距離。しっかり者のエース。(画像3枚目)

ーー

「その瞳は玲瓏」 #3 勇気の出るおまじない


〇#2後 部活終わり 学内の自販機
奈月心は制服に着替え、小走りで自販機にたどり着く。
迷うことなく、紙パックのミルクティーを二つ買う。



〇 昇降口

靴を履き、1人帰ろうとする美玲。
瞳美が美玲を見つけ、話しかける。

瞳美「みれたん!」
美玲「あ、お疲れ、ひーちゃん。」
瞳美「うん、お疲みれたん!…じゃないよお!なんで一人で帰ろうとしたの!?瞳美は!?」
美玲「いやー、菜々風先輩と帰るかなーって思って。」
瞳美「さすがにそこまで誘う勇気ないよー。」
美玲「LINEはゲットできたのに?」
瞳美「LINEはさ、だって、業務連絡とかもあるしさ、」
美玲「あー、そっか。」
瞳美「仲良くはなれたと思う。けど、なんかまだ遠いんだよねぇ…。」
美玲「なら誘うべきじゃない?帰り。余計。」
瞳美「…そうか。」
美玲「うん。」

間。

奈月心、走って美玲を探し、遠くからその後ろ姿を見つけ、大声で名前を呼ぶ。

奈月心「せんぱーい!」

美玲、その声に気付き振り向く。
大声で返事をする。

美玲「…ん?どしたー?」
奈月心「途中まで、一緒に帰りませんかー?」

奈月心、ミルクティーを1つ、美玲の方に投げる。

美玲「あぶなっ!」

美玲、上手くキャッチする。

瞳美「いいよ。」
美玲「いいの?」
瞳美「タイミングがいい。私もがんばって菜々風先輩誘う!途中まで一緒に帰ろーって。」
美玲「…わかった。」

瞳美、大声で奈月心に声をかける。

瞳美「なつみーん、またねー!」
奈月心「あっ。すみません!お疲れ様でーす!!」

瞳美、美玲に手を振り、その場を去る。
奈月心、急いで靴を履き替え、美玲の元へ走る。

奈月心「すみません美玲先輩。」
美玲「ううん。」
奈月心「せっかくの大好きな瞳美先輩とのじか――
美玲「それは言わない約束ー。」

美玲、奈月心の頬をつねる。

奈月心「痛い、痛いですぅー!」
美玲「(つねるのをやめ)さ、帰ろうか。」

奈月心、笑顔になる。

奈月心「はい!」

ーー

〇帰り道

ミルクティを吸いながら歩く二人。

美玲「なんかあったの?」
奈月心「んー。」
美玲「あれ、違うの?」
奈月心「なんかあったと言えばそうなんですけど…。」
美玲「…というと?」
奈月心「...先輩、朝の占いとか見てます?」
美玲「あー…あんま見ないかも。時間あって、ちょうどついてたら見るかな。」
奈月心「見た時、信じたりします?」
美玲「んー、そうだね…悪いときは信じないけど、」
二人「「良いことだけは信じる!」」
美玲「やっぱり?」
奈月心「はい!…今日、1位だったんです。」
美玲「なつみん?」
奈月心「はい!」
美玲「おお、おめでとう!」
奈月心「だったから、…だったから決めたんです。…今日言おうって。」


美玲「…ん?」

奈月心、美玲の前を回り、行く道をふさぐ。
周りは誰もいない。
二人、見つめあい、春風が舞う。


〇翌日 朝 昇降口
先に中靴を履き中に入る瞳美を見つけ、走って追いつき抱き着く美玲。

美玲「おはよう!」
瞳美「びっくりしたぁ!おはようみれた!」
美玲「おはよう。」

二人、教室に向かい、廊下を歩き始める。

美玲「昨日どうだった?」
瞳美「それがいなかったんだよねぇ。げた箱見てももういなくて。」
美玲「あちゃー、遅かったのかぁ。」
瞳美「めっちゃ悔しいー。折角乗り気になったのに。」
美玲「また次があるよ。」

瞳美、美玲の手を握る。

瞳美「みれたんは?」
美玲「ん?」
瞳美「いや、なつみん。なんか、大事な話でもあったのかなーって。」
美玲「ああ…実はさ、」

瞳美「――え?」

〇6限目授業中


廊下側の席の瞳美。瞳美は授業も聞かず、ボーっと美玲の方を眺める。
真ん中の前側の席の美玲は、黒板を写している。

瞳美 (鈴木瞳美です。好きな人がいます。2年間片思いしてます。
その子が、昨日後輩に告られたらしい。
あそこにいる、栗色のロングヘアの透明感がやばい子。
ノリが良くて、私のおふざけによく付き合ってくれる、声が可愛い――)

美玲、瞳美の視線に気付き、微笑みかける。

瞳美 (菅波美玲ちゃん。)

瞳美、美玲の視線を無視し、前を向く。
美玲、瞳美の様子をうかがう。


to be continued...

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