「書く」には、いろいろあるから | 金曜日のひとりごと
新卒で新聞社に入ってから転職もしてきたけど、仕事として「書く」ことをなんやかんや続けてきている。
まったく違う職種になったときも、「文章書けるんだよね?」って言われてそういう仕事を渡されることはあった。
そんなこんなで、業界をまたいでうろうろしながら、でも「書く」ことがなんだかずっと身近にあって10年くらいになる。(そしてやっぱり、いまは「書く」に近い場所に落ち着いている)
とはいえ、実は「書く」ことが得意だとは思ったことがない。なぜなら「書く」には、いろいろな種類があるから……。
媒体が変われば、「書く」ためのアプローチも目的も表現も変わってくる。もっといえば、記事(文章)単位でも変わってくることもある。
だから「書く」スキルが、ミルフィーユのように層になってひとつのかたまりとして蓄積されてきたというよりも、鍾乳洞のつららのように、あちこちでゼロからの積み重ねをつくってきたような感覚なのだ。
そしていま、わたしは新しい文章にまた挑戦しはじめた。
これまでと同じ方法では通用しない文章だ。そこで壁になったのが「のみこんで変換する力」だった。
これまでは取材をして文章を書く機会が多く、"その人の言葉"を引き出せれば、7割くらいは完成に近づくような気がしていた。でも、いま挑戦しているのは、"その人の言葉"をそのまま書くのでは不十分。本人ですら見つけられていない想いの核を表す言葉を探すことが、わたしに求められている。
それには、自分自身の感性や言葉を磨く必要があると思った。
いま取り組んでいる文章ができるほうがきっと先だろうけど、自分のアウトプットの場所としてstand.fm を開設してみました。
まだ開設しただけでなにもアップしていないけど、日常のできごとや見聞きしたものを自分がどう感じたのか、未来のために蓄積できるように自分の言葉で表現する練習をしていきたいと思う。
気が向いたら、レターを送ってください。それがスタートのきっかけになるかもしれません…。
お待ちしております。
【追記】2022.07.29に第1回目を公開しました。