生活
一人暮らしを始める前に自分はどんなライフスタイルをおくりたいか
考えたことはあるだろうか?
僕はある。
20歳そこそこで将来に対する不安と焦りみたいなのが強く
社会とどう向き合っていけばいいかわからなかった。
まわりにいた大人(とくに両親)は仕事人間ばかりでその人達みたいになるのは御免だなと思った。
そこで僕はインターネットや本に頼る事とした。
それらには無限の世界が広がっていて、自分の求めるライフスタイルを毎日追い求めていた。
最近ではすっかり定着した「ミニマリスト」なんてのも当時ネットで知った。
その時ヨガにハマっていた僕はその教えである「Asteya(アステーヤ):盗まない。”他者から盗まない”だけでなく”必要以上の物を取らない”」とミニマリスト的な思想が重なったので
好奇心と新たなライフスタイルが芽生えた感じがして実践したいと思った。
実家での僕の部屋は洋服が部屋が埋もれるほどであった。
今も洋服好きは変わらないが、それでも当時は以上であった
(毎週古着屋通いはザラ)
ただその時の僕は洋服を「着る」事でなく「買う」「集める」事に夢中になっていたのである。
実際に購入した洋服の2〜3割は着ずに売りに出していた。
そんな生活をしているとたまに自分がわからなくなるのである。
こんな生活をずっとおくるのか?
毎週洋服を買うために時間を費やすのか?
お金があればあるほど使うのはいいのか?
自分の中で様々な疑問が生まれた。
この問いは今でも自分に対してする時がある。
必要以上にモノを買うと捨てる時がめんどくさいので
必要になったら買いたいのだが人間、そんなに都合良くできてないので
何かとノリやなんとなくで買ってしまうからだ。
思考というのは面白くて
普段とは違う思考をすると行動や言動も変わるのである。
洋服を買う時も「本当に必要か?」「奇抜すぎて着ないのでは?」みたいな質問が自然に生まれる。
そのおかげか毎月10〜20着ぐらい買ってたのが半分以上に減った。
そこから洋服だけでなくモノにも視点を向ける事とした。
こうして僕のミニマルライフは始まったのである。
それから10年が経とうとしている。
すっかり「ミニマム」「ミニマリスト」は世の中で定着していた。
そんな僕も引っ越しを繰り返すたびにモノが減っていくのを感じる。
モノを減らしたいわけではないが、少なければ移動が楽なのは火を見るより明らかであり
生活としては穏やかに過ごせていると思う。
20歳のころは周りにミニマムな人は誰もいなくて理解されないところがあったが
最近ではモノを持たない友人がちらほらいて少し喜びだ。
ちなみに僕が一番手放してよかったものは「テレビ」である。
あればつけっぱなしにしてしまうし、テレビの音が雑音に聞こえて集中力が削がれるからである。
「有る」暮らし と 「無い」暮らし
何が有ってほしいか何が無くてよいのか。
たまには考えてみよう。
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