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2011年の統合医療カンファレンスの記事を読み返して

 統合医療学会主催でのカンファレンスが来月3日に開催予定です。こうしたカンファレンスは実は初めてではなく、かつてそれも10年以上前に一度開催されていました。

 ただこの段階では、学会での発表時も、重鎮の先生方をはじめとしたベテランの先生方に「統合医療」という特殊領域でのカンファレンスの在り方が周知されていなかったので、かなりの混乱のもとに開催され、二度目はなく一度きり、という状況になりました。
 こうした状況を振り返りながら、当時のブログを以下に、再録してみます。
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当院で2年以上前から行っている「統合医療カンファレンス」が、理事の先生方のご理解のもとに、いよいよ統合医療学会主催で行われることになりました。これを機会に、代替医療=統合医療という誤解が少しでも解けてくればいいなあ、と考えております。

 実際にどのように統合医療が行われているか、現在のところ、先生がたによってさまざまな解釈で行われているわけですが、学会によりある程度の共通項が出来てくると、これから始める先生方には大いに参考になるのではないでしょうか。

 カンファレンスのファシリテーターの先生方は今回は合計4名で行います。ご興味ある方はこちらのページをご覧ください。
(以上、2011年2月4日当ブログ再掲)

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 こうした環境がどこまで改善、理解されるようになったかは、今度実際に開催してみるまでは分かりませんが、とにかく、こうした取り組みが重要だという認識が醸成されてきたことだけは確かなように思います。

 統合医療というと何か特殊な医療を展開している、特殊な主義主張の医療というイメージが我が国においては依然として強いようです。
 アマゾンでの関連書籍などを見てもこうした傾向は容易にみてとれますし、先日も、ある催眠関連の書籍を読んでいたら、催眠はアメリカでは統合医療であるが日本では統合医療学会に認められていないというような記載がありました。これなどもそうした誤解の一つなのですが、催眠であろうが、ユナニ医学であろうが、心霊療法であろうが、統合医療という概念はそれらを排除していないというのが、私の考える統合医療です。こうした射程の広さこそが、多元的な「統合医療」の基礎をなすとかんがえています。

 しかし一部の先生方では、こうした意見に反対で、自分の関連する団体しか認めないというような考えの方もおられるという噂は耳にしますが、すべてを全面的に認めろとは言いませんが、虚心坦懐に評価をすべきであると思うのです。
 そうした意見交換の場が、私たちにとっての「統合医療カンファレンス」なのです。そしてそれを実際に展開してきたものこそ「ジャングルカンファレンス」に他なりません。

 統合医療は様々な方法論が多元的に錯綜する医療です。そこには多くの健康問題を有する患者さんと、それらに対応しようとする多くの医療従事者・セラピストがいます。何か一つの代替医療を押し出すというのではなく、こうした広い視野で、多彩な患者さんの訴えを解決していこうとする姿勢こそが統合医療の本質ではないかと考えるのです。

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