森をつくる、人生最後の選択。「循環葬」が描く、新たなエンディング。
at FORESTを立ち上げてから、もうすぐ1年。やっと、サービスローンチが見えてきました。そこで、循環葬RETURN TO NATUREが描く未来を綴っておきたい。
自分らしい「終い方」。
人生は選択の連続だという。子どもから大人になるにつれ、自分で選択することが増え、時には思い悩みながらも、それぞれが自分らしい選択を繰り返している。そんな人生の、最後の選択となるのが「終い方をどうするか」という問い。とても大きな問いに、誰もがいつかは向き合うことになります。もしその時、自分らしい答えに出会えなかったら。不安を抱えたまま、終末期を迎えることになったら。私たちは、そんな未来にしないために、新たなエンディングの選択肢をつくっています。
土に還り、森になる。
慣習や風習にとらわれない選択肢のひとつ、循環葬RETURN TO NATUREは、とてもシンプルな埋蔵法です。ご遺骨を細かくパウダー状にし、森の土中に入れ、自然に還す(※)。枯れた木が倒れ、やがて森の栄養となるように。自然の一部である人の死も同じように、循環の輪の中へ取り込んでいく。
※環境アドバイザー(神戸大学 生命機能科学 土壌学/鈴木武志 助教)監修のもと、自然循環しやすい方法で埋蔵しています。
なにも残さない。
形はなくても、想いは心に残ってるから。
私たちは、森の環境や景観をできる限り守るために、墓標もなにも残さないというスタイルを選びました。生きた証は形として残さなくても、誰かの心の中に残っているから。
眠りにつく前や、ある物に触れた時、映画やドラマを観ている時、ふと故人を思い出すことがありませんか。私たちは、それもお参りのひとつだと思っています。RETURN TO NATUREの森は、お墓参りの場所ではなく、生きている人の憩いの場、癒しの場でありたい。慣習ではなく、「行きたいな」と思った時に、訪れる場所であってほしいと思います。
〝死〟が、 森づくりの手助けに。
循環葬RETURN TO NATUREのご契約金の一部は、私たちの森の保全に充てるとともに、全国で森づくりを行う森林保全団体に寄付します。生前時、多くの人から与えてもらった善意や優しさを、最後は全ての源となる地球にお返しする。与えてくれた人に返すのではなく、地球にペイフォワード(恩送り)することで、人生という限られた時間を越えた広がりを実現したいと思います。
綺麗事と言われるかも知れません。でも私たちは思うのです、人生最期の選択だからこそ「未来のことを考えよう」と。
2023.03.30
at FOREST代表 小池友紀