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第34椀 おでんのお味噌汁
初出:2017年1月9日
<お味噌汁> ひと椀がつむぐ大切なもの それは日本のたから
「お味噌汁復活委員会」は、味噌汁の大切さをあらためて発信していこうと、2014年夏にFacebookページにてスタートしました。世話人、お味噌汁復活ライター、一般読者が思い思いの味噌汁を投稿しています。
味噌汁の出汁・味噌・具材を、それぞれに深く楽しく考え広め、毎日の食卓に味噌汁をいただく習慣を復活させるべく、活動の場を広げています。
私コイタは第1期からお味噌汁復活ライターをさせていただいております。ここでは私の書いた記事をまとめて紹介しています。
テーマ: 冬の根菜で仕立てるお味噌汁 大根編
「おでんのお味噌汁」
おでんと言いますと近年では全国チェーンのコンビニおでんのおかげで、醤油味のおでんが一般的になってしまっていますが、ワタシが住んでいるあたりでは、定食屋さんやうどん屋さんの店の片隅に必ずと言っていいくらい置いてあった、ストーブの上で大鍋にごく薄い塩味のついた出汁で、串に刺したダイコン、こんにゃく、ちくわ、たまごなどが煮込んでありまして、セルフで鍋のまんなかに別の容器に入って温められた甘辛いお味噌をたっぷりつけて食べるというのが、ワタシの思い浮かべるおでんです。(参考写真は近所の稲荷門前茶屋さんで撮影させていただきました)
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味噌をつけて食べるというのは、おでんのルーツである田楽の食べ方ですよね。ダイコンだけだとふろふき大根と言いますけども。家庭で作るのではなく外で食べるものとして、子どもの頃は食堂などでこのおでんを食べるのが楽しみだったものです。最近ではこのタイプのおでんが置いてあるお店も少なくなり、ちょくちょく家で作っています。ちなみに甘味噌はユズやショウガを入れたタイプが好きです。これが実にお酒に合うんですね~。
このおでんの良いところはもともと味がついていないので、後でいろいろ味付けを変えて楽しめるところです。醤油を足せば一般的なおでん。豆味噌とみりんを足せば名古屋名物味噌おでん。甘さを加えず手前味噌を加えれば、お味噌汁になります。すでに煮えているので、すぐできちゃうのも利点です。ごろんとした大きなままのダイコンのお味噌汁なんて見た目も楽しいですよ~。
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「おでんのお味噌汁」
出汁:昆布
具材:ダイコン、焼豆腐、卵
味噌:手前味噌(米麦混合麹)
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