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第49椀 鶏団子とアサツキのお味噌汁
初出:2018年4月8日
<お味噌汁> ひと椀がつむぐ大切なもの それは日本のたから
「お味噌汁復活委員会」は、味噌汁の大切さをあらためて発信していこうと、2014年夏にFacebookページにてスタートしました。世話人、お味噌汁復活ライター、一般読者が思い思いの味噌汁を投稿しています。
味噌汁の出汁・味噌・具材を、それぞれに深く楽しく考え広め、毎日の食卓に味噌汁をいただく習慣を復活させるべく、活動の場を広げています。
私コイタは第1期からお味噌汁復活ライターをさせていただいております。ここでは私の書いた記事をまとめて紹介しています。
テーマ:鍋の残りスープを出汁に
「鶏団子とアサツキのお味噌汁」
昼間は暑いなぁ~と思うような春の陽気になってきましたが、晩になると途端に肌寒くなり、まだ薪ストーブを頼りにするような日もあります。そして夕食でもまだ鍋が食べたいなぁと思う日が多いんですね。
我が家の鍋はたいてい出汁のみで煮て作り、鍋自体に味付けはしません。各自の器にスープをとって、塩や醤油で調味したものをつけたれにして食べるという、湯豆腐のようなスタイルですね。
そして残ったスープは〆の雑炊などにしますが、たくさん残った時は取り分けて明朝のお味噌汁用の出汁にもします。鍋のスープは、野菜や肉の旨みが濃厚ですので、水を足して薄めて使っても大丈夫です。
鍋の具はたいていその日に食べ切ってしまいますが、たまにお味噌汁の具にするために取り分けておくこともあります。今回は鶏団子を具にして味噌汁を作りました。前日から翌朝のお味噌汁のことをワクワク考えているというのも楽しいものですねぇ。
今の季節、畑の土手にアサツキが出てきていましたので、たっぷり入れてみました。アサツキはノビルと並ぶ野生のネギですが、ノビルに比べて辛味が少なく、加熱すると甘みが出てお味噌汁の具にぴったりなんですね。
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「鶏団子とアサツキのお味噌汁」
出汁:鍋で残しておいたスープ
具材:鶏団子、アサツキ
吸口:黒胡椒
味噌:手前味噌(米麦混合麹)
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