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第81椀 うずみ豆腐

初出:2020年12月2日

<お味噌汁> ひと椀がつむぐ大切なもの それは日本のたから

「お味噌汁復活委員会」は、味噌汁の大切さをあらためて発信していこうと、2014年夏にFacebookページにてスタートしました。世話人、お味噌汁復活ライター、一般読者が思い思いの味噌汁を投稿しています。

味噌汁の出汁・味噌・具材を、それぞれに深く楽しく考え広め、毎日の食卓に味噌汁をいただく習慣を復活させるべく、活動の場を広げています。

私コイタは第1期からお味噌汁復活ライターをさせていただいております。ここでは私の書いた記事をまとめて紹介しています。

テーマ:師走の食
『うずみ豆腐』


今回はお茶の納会など、師走の茶懐石で出される「うずみ豆腐」という料理を紹介させていただきます。

豆腐の上にご飯をよそい。そこへ味噌汁をついで、豆腐を崩しながらお茶漬けのようにしていただく、汁かけ飯の一種です。ご飯が餅米の場合もあります。また、味噌が白味噌だったり、味噌汁ではなくとろみのついた醤油味だったり、底に味噌が敷いてあったり、豆腐が木の芽田楽だったりと、さまざまなバリエーションがありますが、ご飯の下に豆腐がうずもれているというのは共通しています。

今回の我流「うずみ豆腐」は、昆布出汁を沸かして、大きく切った豆腐を加え、豆腐が温まったら手前味噌を加えてひと煮立ちさせます。お椀に熱々の豆腐を入れ、熱々のご飯をのせて、熱々のお味噌汁を注げば完成です。すべてを熱々にしていただくのがよいです。お好みで刻み海苔、溶辛子などを添えてもおいしいですね。

何かと気忙しい年末ですが、ささっと作れてあったまります。手抜きじゃない?と言われたら、師走の茶懐石で出される伝統料理なのだと、胸を張って答えましょう。

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『うずみ豆腐』
出汁:昆布水
具材:豆腐、ご飯
吸口:刻み海苔、溶辛子
味噌:手前味噌


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