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量子で超正確な時間を刻む

かつて、ファインマンは「もっと短い"時間"というものは存在するのだろうか?」と問いました。しかし、これは未解決の問題であって、将来、解決すべき問題であるとしています。これを解決できるかもしれないのが、日本発の「光格子時計」です。光格子時計は、レーザー冷却した原子を光格子と言われる碁盤の目のサイトに捕獲し、レーザー周波数を原子の特定の遷移に固定して1秒を定義します。現在は18桁の精度が確認されており、ここまでの精度があると一般相対性理論の効果を検知することができます。そのため、光格子時計は、微小な重力ポテンシャルの変化が高精度に計測できることから、マグマだまりの変化検知や、GPS信号の届かない海底の地殻変動の観測も可能になるため、防災に役立つます。さらに、地下資源探査にも応用できる夢の技術なのです。

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