【人は知らないものの価値がわからない】パナソニックのナノイオンドライヤー買ったら、とても良かったよという話
この前のブラックフライデーで10年選手のドライヤーを買い換えることにしました。奥さんがパナソニックのナノイオンドライヤーがほしいというので買いましたが、自分みたいな髪の毛に気を使ってない人間でもパナソニックが良いこと、ナノイオンが効果的らしいことはなんとなく、知っていました。
また、目で見たことはないのですが、ナノイオンとやらが出てくるであろうことも知っていました。
ナノイオンドライヤーがどうやって生まれたのか誰がどう考えて作ったのか、気になって調べてみたところ、面白い話だったので共有します。
もくじ
1.ナノイオンドライヤーについて
2.ナノイオンドライヤーの変遷について
3.人は知らないものの価値はわからない
4まとめ
1.ナノイオンドライヤーについて
ナノイオンドライヤーはすごいざっくり書くと、ドライヤーをしても髪が傷まず、むしろきれいになるという製品です。
これを考えられたのが、USBやイントラネットを作った「濱口秀司」さんという方。糸井さんとの対談でどうやって生まれたか語られています。
(https://www.1101.com/hamaguchihideshi/2018-02-14.html)
2.ナノイオンドライヤーの変遷について
ナノイオンドライヤーは、濱口さんがパナソニック時代に考えられたそうです。
●ドライヤーが生まれるまでの流れ
①濱口さんは、「水を科学する商品をつくる」というお題が経営層から与えられていた
②髪は丈夫らしいが、水に濡れたときに痛みやすい、と仮設を立てた
③ドライヤーにタンクをつけて、乾かすときにイオナイズした水を飛ばして
キューティクルを守る商品を提案した
④商品は3段階で進化していくように設計した。
1つ目は水タンクがついていて、
2つ目の商品は水タンクがなくなり、
3つ目も水タンクなしで、マイナスイオンの量が増える
ざっくりこんな感じで生まれたそうです
3.人は知らないものの価値はわからない
タンク付きドライヤーからタンクなしのドライヤーへの変遷からの学びは、どんなに優れた、新しい機能でも、知られていなければ顧客は理解できないこと。たとえ、最初からタンクを外した状態を製造できたとしても、顧客の理解がなければ売れないので、意味がないということです。
そして、時間がかかっても理解してもらい、認知を作るための活動が必要だということでした。
当時のことは知りませんが、乾かすための製品から見えない水が出ると言われても、その価値が分かる人は少数だと思います。
あのiPodは衝撃的でしたが、意味のわからない言葉は使われず「1,000曲をポケットに」といったコピーが使われました。
iPhoneもインターネットと電話とiPodの組み合わせといった説明でした。(もしかしたらiPodはiphoneを受け入れてもらう土壌を作る製品だったのかもしれません)
アイディアが大事とかイノベーションが云々とか色々言われている時代ですが、本当に素晴らしい商品、アイディアでも受け手が理解できないものは受け入れられない、というのは多くのビジネスマンの教訓になるかと思いました。
4.まとめ
今だと、ノイズキャンセリングイヤホンや、スマートウォッチ、高いマットレスや、何でも入る大型のリュックサック、コードレス掃除機、最新のスマートフォンなど価値が届いている人とまだ理解できていない人が混在する商品は少なくないと思います。
私は今回ナノイオンドライヤーを理解しました。
みなさんがすでに理解しているけど、多くの人が理解できていない本当に良い商品があったら教えて下さい。
ナノイオンドライヤーは、めちゃくちゃ良いですよ!