【内容要約!】服部泰宏先生(神戸大)講演「人材の優秀さの科学」
11月18日、神戸大・服部泰宏先生にYouTubeライブにご登壇いただき、「人材の優秀さの科学」についてお話し頂きました!
!服部先生ライブはこちらです!
https://youtu.be/-ELXsNCL72o
服部先生のお話しは一瞬一瞬に学ぶところが多く、改めて各領域の専門家のお話しを伺っていくことの素晴らしさを感じた次第です。
つきまして、中川なりの要約レポートです!
★キャリアの中で大切になる「成長」―すなわち組織の中での学習はどう起こるか。
①経験学習。基本は、仕事の中での経験的な学習である。
②越境学習。外に飛び出していく中での学び。
③独学。
④上司や同僚からの薫陶・会話。
+組織に入るときに受ける社会化、あるいは転職による再社会化。
これらのバランスが大切である。
★経験学習をうまく進めるには
とはいえ、人の成長においては経験学習が軸。経験学習が7割を占める、とする研究もある。割合はともかくも仕事の中でのOJT:経験学習が軸であることは変わりない。
それを上手く回すためには。活動の省察(Reflection)→概念化を行い、実践・経験からのサイクルを回す。
それを続けて、「しろうと理論」(lay theories):自分なりの理解の枠組みを育み、増やし、またときには大きく修正をする、という活動を繰り返していくことが大切になる。
★越境学習をうまく進めるには
越境で学んだことをいかに自分の現実・現場に応用できるか(これを「学習の転移」という。現場へのトランスファー)。
だとすれば、越境で学んだことを安定させるためには、改めて現場での経験学習を回すことが大切になる。
★独学
とにかく日本では独学が少ない。あまりにも学ばない。
自分のキャリアに対して長期的にマネジメントする考え方が大切。
しかし、キャリア・モチベーションは、学習をするほどに高まるが、学ぶ時間がなく学ばなくなると低下する、スパイラル構造になっている。その意味では、学びの第一歩を整えることが大切。
遊びでも、サークル活動でもいいので、そうしたところからでも、とにかくサイクルの第一歩を整えることが大切。
★優秀さの次元が広がっている
人には4つの資本がある。
経済資本:何を持っているか
人的資本:何ができるか
関係資本:誰と繋がっているか
心理資本:仕事をやり遂げられるような、心のしなやかさを持っているか。
関係資本、心理資本もパフォーマンスに大きく効いている。
自分の4つの資本の現状を確認し、整え直そう。
★職場での対話
オランダの少年少女カテゴリーのサッカークラブの育成。
プレーについて、事後的にふりかえり言語化させる。
これを彼らはサッカーインテリジェンスと呼んでいた。
対話のなかで成功・失敗といった経験の言語化を助ける。
このコミュニケーションが大切。
それを続けると、自分自身でのセルフマネジメントにも繋がっていく。
以上になります。
人の成長・学びという事象が、ここまで科学されていることに新鮮な驚きと喜びを感じます!
!服部先生ライブはこちらです!
https://youtu.be/-ELXsNCL72o
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