ウズベキスタン旅行記01【基本情報編】
2024年6月14日から6月21日にローカルの友人を訪ねるため、ウズベキスタンにひとりで行ってきました!
滞在は約1週間でしたが、ご飯はうまいし、文化は豊かだし、建築はきれいだし、人は優しいし、治安はいいし、物価は安くて、最高の国だったので今回はその魅力を余すことなく伝えるべく、記事にまとめてみました!
独断と偏見が混じっていますが、できるだけ役にたつ情報をまとめようと尽力いたしましたので、最後まで目を通していただけると幸いです!!
※この記事は2024年7月19日に投稿されたものです。観光情報は、常に変わるものであり、この記事にはローカルの友人から口づてで聞いただけの正確性が高くない情報も含まれています。他の最新の記事も参考にしつつ、適切に情報を選び取ってくださいね!
知っておきたい!ウズベキスタン旅行の基礎知識
中央アジアの真珠と呼ばれるウズベキスタン。シルクロードの中継地として栄えた歴史と、現代の発展が融合する魅力的な国です。
1. ウズベキスタンってどんな国?
人口:約3100万人(2021年)
首都:Tashkent(タシュケント)(人口約217万人)
言語:ウズベク語(公用語、トルコ系(テュルク系)の言語の1つ)、ロシア語も広く使用
宗教:データにより違うがだいたい約95%がイスラム教徒
民族:主要民族はウズベク人で、総人口の約83%を占める。主な少数民族としては、ロシア人(2%)、タジク人(4~30%)、カザフ人(3%)、タタール人(1.5%)、カラカルパク人(2%)などがいる。様々な民族によって構成されている多民族国家
時差:日本との時差は4時間
今回私は、マレーシアから直行便で首都のタシュケントに入ったので、日本から入国する場合どうするか調べてみたところ、日本からの直行便は出ていないようで、韓国の仁川国際空港を経由して行くことが一般的です。早くて、成田から11時間程度で到着するようで、早めに予約しても往復でだいたい12万円程度かかってしまうそうです。
他の近くの国で直行便がでている国に旅行する際に、立ち寄ってみるのもありかもしれないですね!
言語に関しては、英語は観光地でもほとんど通じないものだと思ったほうがいいです。「Google翻訳」などの翻訳アプリを事前に準備しておいたほうがよいでしょう。だいたい伝える意思とジェスチャーがあると通じるので、あまり臆病にならず、聞きたいことがあったらがんがん尋ねてみましょう!
東アジア人がどうやら珍しいようで、向こうからもよく「アニョハセヨ」や「ニーハオ」などと挨拶してくれます!(「こんにちは」はあまり聞かなかった、、、)向こうが英語が喋れなくても、積極的に会話をしようとしてくれます。また、「一緒に写真を撮ってくれ」とよく声をかけられました笑。
海外旅行をすると、安全や治安を配慮して現地の人を警戒しがちになります。そのため対応がどうしても冷たくなってしまうことがありますが、経験上、悪気があって話しかけてくる人はそんなに多くはないです。笑顔で対応してあげたり、現地語で挨拶を返してあげると向こうも喜んでくれて、結果として日本人全体の評判が上がるので、警戒心ガチガチでのぞむというよりも、ある程度の緊張感はもちつつ、現地の人との交流も楽しむといい旅の思い出になると思いますよ!!
宗教についてですが、イスラム教がほとんどですが、ウズベキスタンが1991年に独立を果たす前まで、旧ソ連の支配下にあり、ソ連は公式に無神論国家を掲げ、宗教の影響力を排除しようとしていました。そのため宗教的活動は厳しく制限され、多くのモスクや宗教施設が閉鎖された過去があります。その影響が現代まで続いており、国民のほとんどがイスラム教であるにもかかわらず、イスラム教徒の女性が顔を覆うように着用している布であるヒジャブをつけていない人も多いです。また、イスラム教では飲酒は禁じられていますが、ロシアのお酒が比較的に手に入りやすく、ウズベキスタンにはワイナリーも多いようです。お酒を楽しむ人も中にはいるそうで、意外とゆるいイスラム教徒が多いことも特徴的です。
ウズベキスタンは、かつてシルクロード交易の中心地として繁栄し、今でも多くの歴史的建造物が残る国です。2500年以上の歴史を持つ古都ブハラや、青の都サマルカンドなど、ユネスコ世界遺産に登録された観光スポットが点在しています。主要な都市を回るのであれば、最低でも一週間程度確保していると、充実した旅になるかと思います!
また、ウズベキスタンはなんと二重内陸国と呼ばれる、海に面していない内陸国に囲まれた国であるため、海を見るためには最低2回は国境を超えなければならない、世界で2カ国しかない特殊な国です。(もうひとつの二重内陸国はリヒテンシュタイン)
2. 気候と最適な旅行シーズン
ベストシーズンは、ずばり5月もしくは9月!
暑すぎず、寒すぎないシーズンです。基本的には夏の格好でよいと思いますが、上に羽織るものを持ってきたほうが良いかと思います(一日の寒暖差が大きい)。
ウズベキスタンは大陸性気候で、夏は暑く、冬は寒いのが特徴です(冬は雪も降るそうです!!)
基本的に乾燥しているので、夏は40度近くに達することもありますが、体感温度はそこまで熱くなく、汗もかきづらいです。東京のうだるようなジメジメとした暑さではなく、カラッとした暑さなため、私の行った6月は日中平均35度ほどではあるものの、わりと快適でした。
ただし、一年を通して晴れの日が多く、日差しがかなり強いので、気になる方は日傘、帽子、日焼け止め、サングラスなどを持っていくと良いと思います。
また、乾燥帯であるためか、目に見えるほどではないですが、空気中に砂ぼこりが舞っているようで、滞在中、肺と鼻の調子が悪くなったので、マスクがあってもいいかもしれません。
マップ上で真っ白なので、砂漠だと思われがちですが、場所によりけりです!
都市と都市を結ぶ電車からの景色は、日本ではなかなか見ることができない草原が一面に広がっている風景や、乾燥している砂地の風景が見られるので、ぜひ電車で移動してみてください!!
3. 入国とビザ
日本人の場合、30日以内の滞在であればビザは不要です(2024年6月時点)。パスポートの有効期限が滞在期間+3ヶ月以上あることを確認しましょう。また、パスポートは原本だけではなく、何かあったときのために、パスポートのコピーや写真があると安心です!
※ビザの情報は変化する可能性が高いです。渡航前に必ずチェックしましょう。
イミグレーション(入国審査)際に、どこに滞在するかや、いつ何の飛行機で帰国されるかについて聞かれることもあるので、ホテルの住所が書かれている予約確認表や、航空券のeチケットや領収書などもコピーして持っておくと、より安心です!!
4. 通貨、物価、両替について
通貨:スム(Sum)
レート:1000スム ≈ 12円(2024年7月現在)
1000, 2000, 5000, 10000, 20000, 50000, 100000, 200000sumの紙幣が存在する。ただし、200000sumはめっちゃレアなようで、会計のときに出したらびっくりされた。
スムに関する注意点:
通貨の値が大きいので、基本的に下三桁のゼロを省いた状態での価格を伝えられることが多いです。例えば、値段が200000sumだったらは、200(2 hundreds)と言われることがほとんどです。10000sumなら、10(ten)と呼ばれます。
ウズベキスタンはインフレ率が高く、近年は10%前後を推移しています。その影響もあってか、ドルでの支払いを要求するお店もあります。観光地周辺のお店などでは、ドルで値段を言われることもあります(スムでも払える)。
ローカルの人の情報ですが、どうやら現地の銀行はスムもドルも対応しているらしく、スムが不安定なので、みんなドルで持ちたがっているようです。ドルで持とうとすれば、お金が外貨に逃げることになるので、さらに自国の通貨の需要が落ち込み、インフレが加速してしまうため、政府はドルの使用を控えるよう忠告しているそうです。また、インフレ率が高いため、しょっちゅうものの値段が変わります。本記事や他の記事でも、参考価格を表記していることがありますが、みなさんが旅行する時期には変わっている確率が高いので、あくまで参考として受け取ってください。
両替に関する注意点:
街に両替所が異常に少ないです。見落としている可能性が大きいですが、空港でも両替所を見なかった気がします(確認したところ、タシュケント国際空港にはあります)。両替が必要だったので、Tashkent市内で両替所を探しました。そもそも数が少なかったのですが、googleで表示された場所に行っても、その場所には何もなかったり、営業時間外だったりすることがありました。
理由としては、2016年まで初代大統領を務めたイスラム・カリモフ氏が外国人の入国にたいして強めの制限をかけていた(ビザ取得が厳しかった)ので、外国人観光客を受け入れる基本的な基盤(両替システム、wifi環境、外国語表記など)がまだ完全には整っていないからと考えられます。
両替をする際は、空港での両替がベストですが、クレジットカードでのキャッシングもできます。街中のいたるところにATMがあり、VISAやMastercardに対応しています。時々、日本のクレジットカードが使えないことやATMの不都合により現金を引き出せないことが多いので、使えるATMを見つけるまでトライしてみてください。なお、キャッシング手数料がなぜかめちゃめちゃ安いです。200000sum(約2400円)引き出したときの、手数料は3000sum(約36円)だったのでかなりお得に取引できます。もちろん、引き出す価格に応じて手数料は変わります。半分の100000sum引き出すならば、手数料も半分の1500sumとなります。カードにキャッシングに制限をかけている場合は、渡航前に解除したほうがいいと思います!
キャッシュレスに関する情報:
ウズベキスタンは以外とキャッシュレスが進んでいます。Paypayのようなオンラインの決済、送金サービスがあったり、クレジットカード対応のお店もかなり多く存在します。ローカルの友人はほぼ現金を持たずに生活をしていました。
ただし、首都のタシュケント以外の地域はまだまだ現金しか対応していないところが多いです。タシュケントでもローカルの屋台のような場所に行く場合は、現金が必要になります。
タシュケントの電車および、バスはクレジットカード決済することができます。どういうことかというと、電車は改札を通るときに、バスは乗車時もしくは降車時に、カードリーダーにクレジットカードをかざすだけです。日本で言えば、クレカをSuicaのように使えるイメージです。しかも、どれだけ乗っても一律1700sum(約20円)です。
なお、ウズベキスタンのwebサービスやアプリにおいて、日本のクレジットカードが使えないことが多いです。例えば、GrabやUberのような、ウズベキスタンの配車タクシーのサービスである「Yandex Go」(ヤンデックス ゴー)は日本のクレジットカードが登録できませんでした。そのため、現金で支払う必要があります。現金もかならずいくらか持っておきましょう。
物価に関する情報:
肌感覚でいえば、日本の1/3ぐらいですが、ものによっては日本の価格かそれ以上します。
私の愛してやまないザクロの缶ジュース(炭酸)があるのですが、それは1本15000sum(約180円)します、、、でも、ほんっとにおいしいのでぜひ飲んでみてください!!
具体的な参考価格
・水(500ml):3000~5000sum(約36~60円)
・レストランでの1人前の食事:30000sum~70000sum(約360~約840円)
・タクシーの短距離移動(1km~5km):15000sum~40000sum(約180~480円)
・主要な観光地の入場料:40000sum~60000sum(約480~720円)
5. 電源とWi-Fi、Simについて
電圧:220V、周波数:50Hz
パソコンやスマホを充電する分には変圧器は必要ありませんが、その他の家電製品等を利用したい場合、変圧器が必要になることがあります。
プラグ:主にCタイプ(ヨーロッパタイプ)
頻繁に海外旅行に行く予定の方やその他の地域もついでに旅行する方は全世界対応の変換プラグをAmazonなどで購入しておくことをオススメします!
Wi-Fi:主要ホテルや一部のカフェで利用可能
SIMに関する情報:
ウズベキスタンでは現地でSIMカードを購入することを強くオススメします!!理由は2つあります!
1.Simカードの値段が安い
現地の携帯会社で1ヶ月単位での契約をしていることが多いです。ギガ数に応じて値段が変わりますが、僕が今回購入したのはMobiuzと呼ばれる携帯会社のSIMカードです。どこの携帯会社でもあまり値段は変わらないと思いますので、空港にあるsim販売店で購入するのがてっとり早いと思います!
また、通信速度に関してですが、主要都市(タシュケント、サマルカンド、ブハラなど)であれば問題なく通信ができます。
2.現地の電話番号を持っていないと利用できないサービスが多い
現地のバスや電車の予約サイトや、先程紹介した「Yandex GO」のアプリでは、ウズベキスタンの電話番号を登録しないと利用できなかったり、ワンタイムパスワードが要求されたりなど、電話番号がないとできないことが多かったです。「Yandex GO」に関しては、日本の番号でも登録できますが、現地でSIMを購入した場合、番号が変わって使えなくなってしまうので気をつけてください。
SIMを購入して、電話番号を取得すると旅もスムーズになると思うので、SIMの購入をおすすめします!!購入する際は電話番号を聞くことをお忘れなく!
6. 交通手段
地下鉄:タシュケントにあり、安全で便利
ウズベキスタンの首都タシュケントは、高層ビルが立ち並ぶ地域もある比較的発展したエリアで、中央アジアで最初に地下鉄が開通した都市としても知られています。
地下鉄は、クレジットカードが対応しており、Suicaのようにクレカを改札にかざすだけで、入ることができます。セキュリティチェックが厳しく、プラットホームに入る前に荷物検査をされます。そのため、リュックサックだといちいち中身を開けて見せなければならないので、不要な荷物はできるだけホテルに預けて、身軽な格好で街歩きすることをおすすめします!
そして、何と言ってもプラットホームがめちゃくちゃおしゃれ。
ほとんどすべての地下鉄の駅が豪華絢爛な装飾が施されています。
「石の街」という意味をもつタシュケントにぴったりな大理石を使った高級ホテルのような格式高いデザインがどの駅でも見られるので、地下鉄巡りで時間を使うのもおすすめです!
地下鉄を乗るときの注意点:
ドアが閉まるのがめちゃめちゃ早い。5秒しか空いてないので、さっさと乗らないとしまっちゃう。
時間帯によっては山手線なみに混雑する。混雑に紛れたスリなどに注意しよう。
外国語の表記のない看板がほとんどで、そもそも看板がないところがあります。行き先がどの駅かをよく確認し、どちらのプラットホームから乗ればいいのか必要に応じて駅員さんに確認しましょう。
地下鉄は数分に1回のペースでやってきます
旧車両は車内アナウンスのようなものがなかった気がします。そのため、どこの駅で降りればいいかスマホ等でしっかり確認してから降りるようにしましょう!
バス:市内を巡回するバスと、主要都市間を結ぶ長距離バスあり
基本的に主要都市にバスは巡回していますが、タシュケントが一番本数も多いし、利用しやすいです。
タシュケントのバスはクレジットカード決済対応で、乗車時もしくは降車時に入り口付近にある、カードリーダーに一度だけタッチすればOKです。「Yandex GO」というアプリを使えば、バスの位置をリアルタイムで追えるサービスがあるので、とても便利ですね!
主要都市間を移動するバスもあります!!
以下のサイトから予約できるのですが、ウズベキスタンの電話番号がないと登録できないので、現地についてからの予約になるかと思います。
なお、他の都市に移動する手段としてバスがもっとも安い手段であるようです!!
鉄道:主要都市間を結ぶ列車あり、予約はやや複雑
他の都市に移動したい時は鉄道がもっともおすすめです!!観光地として人気な、Tashkent(タシュケント)、Samarkand(サマルカンド)、Bukhara(ブハラ)、Khiva(ヒヴァ)などはすべて鉄道で行き来することができます!
価格もそこまで高くはなく、移動中の景色も楽しめます。
公式サイトは以下になっており、ここから予約もできます。ただし、登録にはウズベキスタンの電話番号が必要になりますので、こちらも現地についてからの予約になりそうです。
なお、登録に関してはGoogleやFacebook, Telegramを使っての登録もできますが、自分がやったときはなぜかできませんでした。
まずは、公式サイトで予約にチャレンジしてみて、無理そうであれば、「12go」という、アジア地域の公共交通の予約ができるサイトからの予約をおすすめします!
いまのところウズベキスタンの電話番号なしで問題なく現地の公共交通が予約できるサイトは「12go」のみだと思います!
ウズベキスタンの鉄道は3つのランクに分かれていて、1級車と2級車と、寝台列車の3級車です。価格は3級車が一番安いのですが、オススメしません。エアコンがないし、何より狭いです。
ただし、ほとんどローカルの方が利用しているため、ローカルの方と関わりを持ちたかったり、現地の人の生活を体験したかったりする方はチャレンジしてみるのもおもしろいかと思います!!
快適に旅をしたい方は最低でも2級車を活用してみてください。
参考価格としては、Tashkent(タシュケント)からの270km近く離れたSamarkand(サマルカンド)に電車(4~5時間かかる)で行こうとした場合
の12Goの価格帯は、、
1級車:2400~3300円
2級車:1600~2300円
3級車:1200~1500円
ちなみに、都市間を移動する鉄道を利用するときのセキュリティチェックは地下鉄よりさらに厳しく、空港の荷物検査の機械のようなものに荷物を通してチェックします。
タクシー:Yandex(ヤンデックス), uklon(ウクロン)などのアプリが便利
中央アジアも東南アジアでメジャーなGrabや、Uberのような配車アプリがあります!!その名も「Yandex GO」。この記事でも何度か登場していますが(案件ではないです笑)、タクシーを拾いたいポイントと目的地を設定すれば、近くにいるYandexに公式に登録してある車がやってきて、目的地まで連れてってくれます。カード決済することも可能ですが、カードによっては対応していないものもあるので、そのときは現金でのお支払いになります。
Yandexの詳細な使い方についてはこちらのサイトが非常にわかりやすく解説しています!
また、おそらくこちらはウズベキスタン限定ですが、「uklon」(ウクロン)というアプリもあります。Yandexと同様の配車タクシーサービスを提供するアプリで、私は使わなかったのですが、現地の友人いわくこっちのほうが安いそうです!
登録する際に、ウズベキスタンの電話番号が必要になるので、simを入れ替えてから活用しましょう!!
配車タクシーアプリを使わないという手もありますが、だいたい高くつくので、配車タクシーアプリを使うことをおすすめします!
また、タクシーの客引きがけっこうしつこいので、気をつけてください笑
7. 治安と注意点
ウズベキスタンは比較的治安が良好です。日本人の女性で一人旅をしている方もお見かけしました。私も今回はほぼ一人旅でしたが、まったく危ない目にあいませんでした。
旅好きの人のお話を聞いたり、自分のこれまで10カ国を旅した肌感として、イスラム教国は比較的治安がいいです。ウズベキスタンも例外ではないです。日本にいると、過激派のニュースばかりに目が行きがちですが、あれはごくごく少数派で、基本的にはクルアーン(イスラムの経典)の教えに忠実な人が多いためか、道徳心が幼いころから育まれ、フレンドリーで優しい人が多い印象です。
ただし、だからといって善良な人ばかりではないので、スリや置き引きには警戒するようにしてください。夜間の一人歩きもできるだけ避けましょう。また、イスラム教の国なので、モスクなどの宗教施設に行くときは露出の少ない服装を選ぶなど、宗教的な配慮を心がけましょう。
8. おすすめのお土産
ウズベキスタンは陶芸、織物、刺繍、金属工芸などの応用芸術を中心とした伝統工芸品が非常に豊かです。もともと天然資源に恵まれており、綿花の主要な生産国のひとつです。金属資源にも恵まれていて、金埋蔵量1,700tで世界第12位、年間生産量102tで第10位(内装に金をふんだんにかつようした歴史的建造物が見られるのはこのため)、ウランの埋蔵量では世界第7位に入り,生産量2,400トンです。天然ガスも豊富です。
そのため、産業はまだまだ天然資源に依存しています。
この豊かな天然資源が、シルクロードにより伝わってきた豊かな文化・技術・伝統と結びつき、独自のデザイン様式を持った美しい工芸品がたくさんあります(例えば、8世紀にイスラムがシルクロードを通って伝わり、イスラムに特徴的な左右対称の幾何学的デザインが伝わった)。
私はこの独自の資源と文化が他国から持ち込まれた技術や文化と融合し、新たな伝統がシルクロードが閉鎖されて数世紀たったいまでも脈々と受け継がれているのがウズベキスタンの最大の魅力だと思います!!
以下にいくつか例を紹介しますね!
スザニ刺繍:鮮やかな色彩の伝統的な刺繍
スザニは17世紀ごろから中央アジアあたりの遊牧民の女性たちが手刺繍で代々受け継いできた伝統のひとつ。娘の嫁入り道具として一族の女性総出で縫われ、各家庭で代々受け継がれてきたものです。色彩が豊かで、枕カバー、ふとん、絨毯といった布製品に刺繍されています。いまでもほとんどのものが手作りで生産されています!!
それぞれ刺繍されている模様にも意味があり、例えば上の青色のスザニは、ウズベキスタン名物のザクロを模しており、ザクロは種が豊富なことから、子どもが無事たくさん授かりますようにという願いが込められているようです!
マーケットにいけば、必ず目にするものなので、お気に入りのデザインのものをお土産として買うのはいかがでしょうか??
陶器:青と白が美しいリシタン陶器
ウズベキスタンの陶器は、美しい手描きのデザインで知られています。特にリシタン(Rishtan)という地域は、その高品質な青と白の陶器で有名です。
また、ウズベキスタンに行ったら以下の写真にあるティーポットにデザインされた模様をよく見ると思います!
これはウズベキスタンで豊富に生産されている綿花(コットン)がモチーフとなってデザインされたもので国民の文化を支えてきた大切な天然資源であるためか、街のいたるところにこのような綿花のデザインを目にすると思います!
ぜひおきにいりのコットンのデザインを見つけて写真を取ってみてくださいね!コットン模様の陶器もお土産として喜ばれると思います!
アトラス・アドラス:伝統的な織物
シルクロードで中国から仕入れた絹や自国で生産された綿花によって織りなされる、「Atlas(アトラス、シルク100%)」や「Adras(アドラス、シルクとコットンの混合。だいたい50%ずつの混合)」はウズベキスタン伝統の布生地で、美しい絣模様が描かれているのが特徴です。その色彩豊かな柄はウズベク民族の象徴ともいえる鮮やかな模様で、伝統衣装や小物の柄にもよく使われています。
特に、「Bukhara(ブハラ)」という地域で作られたアドラスの生地は、独自の特徴、珍しいパターンと色があり、有名です。生地は今でも古代の技術に従って手作業で作られています。アトラスはユネスコの世界文化遺産のひとつにも指定されているので、ぜひBukharaの街を訪れてみてください。
近年はシルクではなく、化学製品をもちいて作られたものも多いです。よくお店の人に確認しましょう。
ナイフやハサミ、皿などの金属工芸品:
ウズベキスタンでは、上記でも述べた通り、豊富に金、銀、銅などの鉱物が算出されています。そのため、それを加工した工芸品なども豊富に存在します。
また、ウズベキスタンでは刃物も有名です。食材を切るためのナイフや刺繍糸を断つためのハサミ、といった実用一辺倒の道具ではなく、日本で刀が神聖なものとして扱われるように、ウズベキスタンでも刃物は魔除けとしてのもちいられます。そのため、ナイフをデザインに取り入れた陶器や刺繍がつくられることもあるそうです。
刃物の町として有名な古都「Bukhara(ブハラ)」には、幸せを運ぶ鳥とされるコウノトリをモチーフにしたハサミがあり、ウズベキスタン土産の定番品です!!私もついつい買ってしまいました、、
ただ、注意点として、このハサミは飛行機に機内持ち込みはできません。預け入れ荷物なら持って帰ることができるので、預け入れ荷物のほうに入れてくださいね!!
このようにウズベキスタンには、デザインがかわいい伝統工芸品がたくさんあります。木彫りも有名なようで、ウズベキスタンの民家のドアは職人さんによって手作りで細やかな装飾が施された木製のドアもあり、見どころのひとつです!!
建物から工芸品までいたるところのデザインがきれいなので、デザイン好きの人には特にたまらない旅になるかと思います!!
工芸品に関しては、今回紹介したもののほとんどはマーケットで手に入ります!基本的には値札は書いておらず、口頭で値段を伝えられます。だいたいのものは、高めの値段で設定されているので、値段交渉してみましょう!!
私は今回最大1000円の値引きに成功しました!自分から希望価格を提示するとうまくいきやすいので、エンタメとして交渉も楽しんでみてください。
9. 基本的な挨拶
英語は通じないので、簡単なウズベク語を喋れたほうがよいと思います!
現地人とも交流できますし、旅がさらに楽しくなるので、いくつか載せておきます!
Rahmat(ラフマット):ありがとう
※最後のトはほぼ発音しないです。「ラフマッt」ぐらいの感じで舌を歯の裏にあてて音をきるのがコツです。
Mazali (マザリ):おいしい
Assalomu alaykum (アッサローム アライクム):こんにちは
※アラビア語が起源の挨拶でイスラム圏の国共通の挨拶です。「あなたに平安がありますように」という意味をもちます。発音を忠実にカタカナで再現すると「アッサランマリクァ」になります。
Salom(サローム):こんにちは
※仲のいい友達にたいして使います。多分、Assalomu alaykumを省略してできた言葉だと思います。
Yaponiyadanman(ヤポニヤダンマン):日本から来ました。
※Yaponiya(ヤポーニャ)が日本を意味するそうです。Yapon(ヤポン)が日本人を意味します。「どこから来たの?」と現地人に聞かれたとき、ドヤ顔で「ヤポニヤダンマン」と答えたときの現地人の驚いたリアクションに味をしめて、他の現地人と交流する際、聞かれてもないのに「ヤポニヤダンマン」と言っては、現地人のリアクションを喜々として眺めるやばい日本人と化していました。だいたいこれをかますと、相手は「この日本人、ウズベク語できるな!?」と思うもんだから、以降はすべてウズベク語で話しかけられ、こちらはまったく理解できないという大ブーメランが返ってくるオチもいい思い出です笑
Nech pul?(ネチプル):いくらですか?
※ウズベク語でいくらですか?と聞くと、当然ながらウズベク語で返ってくるので、結局いくらかわからない笑。無難に英語で「How much?」と聞いて、自分が観光客であることを認識してもらったほうがスムーズ。
より詳しく知りたい方はこちら↓
まとめ
いかがでしたでしょうか??
ウズベキスタンの魅力伝わりましたか?
まだまだ伝えきれていない魅力が多すぎるので、後日「グルメ編」と「地域別の詳細編(タシュケント、サマルカンド、ブハラ)」をNoteでまとめて発表します!!
特に、グルメ編に関しては、ウズベキスタンはほんっっっっっとにおいしい料理がたくさんあるので、詳細に紹介しようと思います。そちらも合わせて見てくださいね!!
↓グルメ編はこちら!!!
また、ウズベキスタンで撮ったのべ500枚以上の写真のうち、ベストだった数十枚をまとめて写真集のようなものにしたので、こちらも見てくれると嬉しいです!!
おまけ:ウズベキスタンの観光情報を仕入れられるウェブサイト一覧
1.地球の歩き方web
現地に駐在している人が寄稿していて、かなり詳細な情報まで手に入るので、気になる記事をチェックしてみてください!!
2.ウズベキスタン文化観光局公式ウェブサイト
公式の文化観光局が作成しているウェブサイト。細やかな地域別の観光情報やグルメ情報、カルチャーに関する情報などウズベキスタンに関することなら何でものってる便利なサイト
以上(最終編集日:2024年7月19日(旅行日:2024/06/14~06/21))
写真と文:Koichi