stand.fm 楽曲利用申請のやり方
音声配信プラットフォームstand.fmでは、”歌ってみた”や楽器の演奏を配信することができます。
誰かの楽曲を歌って/演奏して配信する場合は、著作権に気をつけなければなりません。詳しいことがわからなくて配信をためらっている方もいらっしゃると思います。
本記事では、著作権で守られた楽曲をstand.fmで配信する際に必要な「楽曲利用申請」とは何か、および具体的な方法をご紹介します。
※ご注意※
僕自身はこのサービスのいち利用者に過ぎません。この記事の情報は古くなったり不正確な可能性がありますので、より正確な情報として公式のQ&Aを必ずご確認ください!
※2023年6月20日 入力情報に関して追記
※2023年9月19日 文章の表現を一部改訂
楽曲利用申請とは?
音楽をインターネットで配信する際には、その曲の著作権を持つ人からの承諾が必要です。
stand.fmはJASRACとNexToneという著作権を管理する団体と契約を結んでいるので、配信者が”この楽曲を使用しました”と報告するだけでOKとなっています。これが楽曲利用申請になります。申請よって著作権の使用料がstand.fmから支払われることになっているので、楽曲へのリスペクトも込めて適切な利用申請が必要なのです。
公式のQ&Aでは楽曲利用申請をすることで収録 / ライブ配信が可能な例として下記を挙げています。
・自作曲を披露する場合や著作権フリーと認められた楽曲を利用する場合には申請は必要ありません。
・CDの音源や他人の演奏を勝手に流すのは、配信NGとなります。
つまり、他人の演奏や音源を許可無く流すのはNGですが、自分で演奏したり歌ったりした楽曲は、利用申請すれば配信OKということです。
ライブ配信か収録配信かに関係なく申請は必要です。ライブをアーカイブに残さなかった場合も申請が必要です。
申請に必要な情報は?
申請する曲ごとに、以上の6つが必要になります。
この情報は下記の検索ページから調べることができます。
JASRAC 作品データベース検索サービス
http://www2.jasrac.or.jp/eJwid/
NexTone 作品検索データベース
https://search.nex-tone.co.jp/terms?0
必要な情報の検索の仕方
例えば、松田聖子さんの「瑠璃色の地球」を配信で歌いたいとしましょう。
まずJASRACの検索ページで作品タイトルを入力して検索します。
※この時、正確に入力しないとヒットしないことがあるのでご注意を。アルファベットなのかカタカナなのか、など。正しい曲名を事前に調べてコピペすると検索しやすいです。
検索結果のリストが出てきました。ここで目的の作品タイトルのものを探します。
今回は「瑠璃色の地球」ですね。ここで作品コードとアーティスト名が表示されているのでメモアプリなどにコピーしておきます。
続いて「詳細」をクリックします。
ここで詳細を開くとその楽曲の画面になります。ここでインターネット上で利用するための”配信”というボタンに注目してください。丸のマークなので配信が可能です。ここをクリックします。
著作者の詳細が表示されます。ここで作詞者と作曲者がわかるのでまたコピーしておきます。
次に、例えば椎名林檎さんの「丸の内サディスティック」を配信したいとしましょう。
検索してみると、配信のボタンがバツになっています。これはJASRACは配信の権利をサポートしていないということになります。
続いてNexToneの検索ページで調べてみます。
こちらは”フリーワード”という検索窓があり、少し検索しやすいですね。
楽曲が出てきました。配信にマルがついていますね!ここで作品名をクリックすると、楽曲の詳細情報が出てきます。作品コード、作品名、作詞者、作曲者、アーティスト名がわかるのでコピーしておきます。
以上の流れで申請に必要な情報を調べることができました。
これらの情報をstand.fmの利用申請画面で入力していくことになります。
申請の方法
ライブアーカイブや収録配信の申請と、アーカイブに残さなかったライブの申請はちょっとだけ違いがあるので、それぞれご紹介します。
※僕はいつも大量の申請をしているので、stand.fmのwebページから申請をおこなっています。アプリからでも基本的に同じ画面になります。
アーカイブ/収録に残っている配信の申請方法
楽曲申請は配信を終えた後に行いますので、まず収録/ライブを配信します。その配信の「…」を押すとポップアップが表示されます。
※注意※
アプリの場合はその配信を一度開き、右上のシェアボタンをタップすると楽曲申請ボタンが出てきます。
「楽曲申請」をクリック。
するとブラウザが立ち上がって入力フォームが現れます。
まず自分のメールアドレスを入力、管理団体がJASRACかNexToneのどちらかを選択します。次へ。
次に進むと、用意しておいた各情報を入力する場所が出てきますので、それぞれコピペして貼り付けます。
①作品コード
②作品タイトル
③アーティスト名
④作詞者
⑤作曲者
入力できたら「次へ」!
さらに次へ進んだ画面では何も変更せずに「送信」だけを押して申請完了です!
ちなみに送信前にこのチェックを入れておくと、自分が申請した記録が確認メールとして送られてきます。
アーカイブに保存していない配信での申請方法
アーカイブに保存しなかったライブでは楽曲申請のボタンが違うところにあります(Q&A内)。申請フォームは下記リンクから飛べます。
保存して公開しなかったライブのstandfm楽曲利用申請
最初の画面だけが通常と異なります。
確認の「はい」にチェックを入れ、”申請日の日付+任意の文字列3~5文字”を入力します。これは申請IDとなり、同じ配信内で複数の楽曲申請をするときは同じIDを入力します。
あとは普通の申請と同じように必要事項を入力すれば完了!
追記
JASRAC等に登録されている楽曲で作詞者・作曲者・アーティスト情報の記載がない場合が場合があります(歌無しのピアノ曲の場合は作詞者名が空欄になっている、など)。
作詞者が存在していない楽曲の場合は、作詞者がいない旨を入力欄に記載して申請すればOKです。
また、複数の作詞者、作曲者などが登録されている楽曲の場合は、誰か一人を記載すればOKです。
以上!お疲れ様でした!
簡単とは言え頻繁に配信をする者からすると、毎回の申請はかなり大変ですよね…。Webからの申請だとコピペがやりやすいので、個人的にはだいぶ楽にできます。
個人的には、楽曲申請をきちんと行うことで著作者について知ることができ、よりその曲について愛着を持つことができるようになりました。何より、素晴らしい音楽を生み出してくれているアーティスト達に敬意を払い、活動を応援することにもなります!申請しなければならない曲数が増えると大変ですが、良いこともたくさんあります。
ここまで読んで下さりありがとうございました!
それでは引き続き、楽曲申請しつつstand.fmでの配信をお楽しみください!