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児童養護施設でヘアカット~第10回~

ども、イシちゃんです!
相変わらず、書いたり書かなかったりを繰り返していますが、個人的には

書かなくちゃ!

よりも、

書きたい!

を大事にしたいし、
その方がせっかくの発信も人に伝わるし、
何より、【響く】んじゃないかなぁと思うとです。(って自分に都合よく捉えるポジティブさは家族からも一目置かれております(笑))

で、今回は恒例の児童養護施設への訪問カットです。

先日、ひばりが丘学園さんに行ってきたのですけど、帰り際に…

「子ども達から、何かありませんでしたか?」

って園長先生がおっしゃるので、「???」となっていたら、

「いつも、髪を切ってくれてありがとうございます!」

と、ここのところ毎回カットを担当させてもらってる女の子から色紙を頂きました。


そういえば…

初めて、ひばりが丘学園さんへ訪問させて頂いたのも、11月のこの時期で、勤労感謝の日に合わせて、同行させて頂いているご夫妻に感謝を伝える会みたいなのがあった日だったことを思い出しました。

あれから、1年…

「もう、そんなになるんかねぇ!」

バーバーのオーナーと声を揃えて驚いたもんです。いや、ホント、爺臭いですけど、40歳過ぎて、子供が5人もいると、時間の感覚がかなりおかしくなるんですよ…

まだ最近のことだと思っていたのに、【もう、1年】なわけです。

子供たちとの交流も回を重ねるごとに賑やかになっていき、お互いにそこそこ話したいことを話せるくらいにはなってきていると感じています。

今回はひばりが丘さんでしたけど、それは慈愛園の子達も一緒で、やれ○○ちゃんがどうとか、△△くんがどうとか…そんな他愛のない話をしていると「施設」であることをつい忘れてしまいそうになります。

それほど、彼等は、彼ら自身の置かれた環境を、彼らなりに受け入れて逞しく日々の生活に一生懸命なのだと思います。

僕自身もこの1年彼等との交流を通して、いろんなことを学びました。僕の中に「児童養護施設」という場所に対する様々な偏見があったことにも気づきました。

「親がいない子がいる所」
「悪い親の下に産まれてきてしまった子の救いの場」
「可愛そうな子達が暮らす場所」

そんな偏見です。恐らく、このように解釈している人は僕だけではないと思います。そして、そのような人は決して少なくもないと思うんですね。

ですが、実際に彼等と、彼等を養護するスタッフさん達と触れ合う中で、現実はそればかりじゃないということも知りました。

親子関係は決して悪くはないけれど、やむを得ない事情があって入所せざるをえない子もいるからです。
そういう子達は、たとえ離れて暮らしていても、親御さんとの面会日を楽しみにしていたり、進路も親御さんを支える為に何ができるかということから考えていたりします。

こういう子達もいるんだと、そして、そんな子達も決して少なくはないということは、実際に足を運んだからこそ分かり得たのだと思うんですよね。


そして…

今回は、前日にバーバーのオーナーから連絡をいただき、

「カットの後で【モスクワ料理】ばご招待しますけん、夜は空けとってくださいよ!」

と言われていたので、お言葉に甘えて"ご招待”されてきました。

小郡市の細い路地で入りくんだ住宅街の中で、ご夫婦でされている「ザハジーチェ」というお店です。
〒838-0143 福岡県 小郡市 小板井503-10

シェフは、東京と船で長年勤めていた方のようで、引退して小郡へ来た際に立ち寄った理容室が、オーナーのお店だったのだとか…
そして、引退したものの、彼の後押しがあって、ご夫婦で店を立ち上げることを決意したのだそうです。

僕も、オーナーの熱量には毎度刺激を受けつつ、その後押しの力には心底凄いと思っていたのですが、やはり、その力は本物なようで、彼の力によって後押しされた人は決して少なくないのだろうなと、今回つくづく感じました。

僕自身は、【モスクワ料理】は初体験で、プロが作るボルシチ、ロシアンティーは画像以上に美しい色合いで、お味もとても美味しかったです。

帰りには、黒ニンニクのお土産まで頂きました。

食事中の会話は、歴史に関する話題が主で、歴史の勉強しといて良かったぁと感じるほどに熱のある会話を楽しんできました。

…とまぁ、こんな感じで児童養護施設への訪問カットの1年を終えたわけですが、1回1回をこれからも大切に積み重ね、少しでも子供達にとって楽しい時間を作ることを心がけて、また1年1年を積み重ね続けていこうと思います。

児童養護施設の特性上、画像での紹介というのがなかなか難しいところがありますが、これは僕のライフワークとして今後も続いていくので、折にふれ、書きたい衝動にかられた時にまた書いていこうかなぁ。

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石田 孝一
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