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【簡単】しゅくだいクロールの読書感想文を公開【あらすじもわかる】
『しゅくだいクロール』との読書感想文の一例を知りたい
本を読むのが面倒なので、大まかなあらすじを教えて欲しい
この記事でわかること
『しゅくだいクロール』の読書感想文
『しゅくだいクロール』のあらすじ
本記事の信頼性
2019年第43回千葉県課題図書読書感想文コンクールで「佳作」を受賞
小学生の読書感想文でも書くのは大変です。
私は感想文が「ただのあらすじ」になり、母親に叱られました。
そんな私ですが、ブログに読書感想文・書評を170記事書いています。
子どもに読書感想文の書き方を教えたところ「佳作」を受賞しました。
本記事では、小学校3年生向けに「しゅくだいクロール」の読書感想の一例を公開します。
しゅくだいクロールは目頭が熱くなります。
【簡単】しゅくだいクロールの読書感想文を公開
小学校3年生の読書感想文の条件は、原稿用紙4枚(400字詰め)です。
実際に子どもが書いた読書感想文
この本を読んだ理由は、クロールができるようになりたいからです。
私はスイミングスクールに通っていますが、クロールのいきつぎができません。
この本を読めば、いきつぎができるかもと思って読み始めました。
でも、本を読み終わっても、いきつぎはできるようになりませんでした。
いきつぎのしかたは書いてなかったからです。
そのかわりに、心に残るばめんが3つ書いてありました。
1つめは、主人公のしょうたが友だちのかおるにすすめられて、水泳大会のリレーの選手になるのを決めたことです。
しょうたは水の中にもぐれないし、泳ぐこともムリです。
私ならいくら最後の大会でも出たくありません。
なぜ、しょうたは泳げないのにリレーの選手になったのだろうと考えると、引越ししてしまうからです。
しょうたは最後にみんなとの思い出をつくりたかったのです。
読んでいてしょうたは大会で優勝すると感じました。
かおるから毎日、泳ぎ方を教えてもらっていたからです。
たとえば、まずもぐること、次にうかぶこと、バタ足をすることと進んでいきました。
しょうたは一気にバタ足までできるようになり、びっくりしました。
私はこんなに早くできるようにならなかったので、なんでこんなに早くできるのか不思議でした。
2つは、水泳大会でビリだったことです。
あんなにかおると練習したのにビリなんて残念でした。
ひょっとしたら1位になって良い思い出ができるのかなと思っていたからです。
ただしょうたが泳いでいるとき、疲れて止まったときは、最後まで泳げないんじゃないかと思いハラハラしました。
今まで一緒に練習してきたかおるは「どんな顔で見ているのだろう」と考えると、ちょっとかわいそうでした。
じっさい、かおるの顔は泣きそうななっていて「これは今の私の顔だ」とも思い、同じ気持ちだったのです。
練習したせいかが出なかったのは残念だったけれど、ラッコ泳ぎが出たのはなかなか盛り上がったんじゃないかと感じました。
3つ目は、最後にひっこしをする日です。
水泳の練習帰りにいつもかわいがっていたシロというノラ猫がいます。
ある雨の日、プールの練習がないときシロが心配で探しにきましたが見つかりません。
しょうたは心配だったはずです。
でも、最後のひっこしの日に車に乗って街を離れるとき、土手にシロとかおるが手を振っていたのです。
いちばんいんしょうに残る場面でした。私も心配だったからです。
本を読みおわって3つのことをおそわりました。
1つめは、しょうたのど力です。
2つめは、かおるのやさしさです。
3つめは、ラッコ泳ぎです。
この本を読んでいきつぎはできるようにならならかったけど、それ以上のものをもらいました。
しょうたへ、ありがとう。
構成は「序論、本論、結論」の3部です。
構成どおりに書けば、簡単です。
『しゅくだいクロール』のあらすじ
主人公のしょうたは小学校3年生です。
お父さんの仕事の都合で、近いうち引っ越すことになりました。
引越しすることを幼稚園からの親友かおるに伝えると「今年の水泳大会のリレーに出ること」を提案されます。
だけど、しょうたは1年生のときに遊園地のプールでおぼれてから、水が大の苦手。
その時からプールが怖くなってしまい、泳げません。
それなのにかおるは「かならず ぼくが しょうたを およげるように するから」と強引に誘います。
かおるの強引さに負けて、しょうたは渋々、引き受けました。
しょうたのクロールの挑戦がはじまります。
まずは、水に浮く練習から始まります。
プールが怖いしょうたは、水に浮くことができただけで喜びます。
次にバタ足を練習。
最初はバチャンバチャンと大きくけっていたが、水をける感覚がつかめてきます。
いよいよ「手かき」をつけて練習です。
ところが、今まで順調だったのに、手をつけたことで上手く泳げなくなってしまいます。
クロールは簡単ではありません。
やっと浮けるようになったら、息継ぎがうまくできなくておぼれたみたいです。
ただかおるがつきっきりで教えてくれたおかげで、少しずつ、しょうたは水に慣れていきます。
思うように泳げなくて、 しょうたは焦ったり落ち込んだり。
生まれ育った町を離れること、かおると離れ離れになること、見つけた野良猫「シロ」のことなど引越しに対する心の重苦しさも、水泳大会への不安の上に重なっていきます。
丁寧に描かれるしょうたの気持ちにひきこまれて、どんどん惹かれていきます。
「友達っていいな」と思える場面もたくさんあります。
水泳でいちばん難しいのはクロールです。
同じように水泳が苦手な子どもは特に共感して読めるはず。
かおるの水泳指導法が丁寧でわかりやすいのも物語の大きな魅力。
運動ができるようになるヒントやコツが書かれているのもポイントです。
しょうたは水泳大会の当日、アンカーのプレッシャーからか思うように泳げません。
1位で受けたにもかかわらずビリでゴールしました。
ただしょうたの頑張りに「自分もできるかもしれない」という勇気をもらえます。
「あきらめずに練習したことは、自分にはね返ってくる」
自信が持てない子どもたちに向けて、そんな励ましのメッセージが本書から聞こえてくるようです。
運動が苦手な子でも、頑張って練習することの大切さを描いた「しゅくだい」シリーズ。
水泳が苦手な子どもにおすすめの一冊です。
『しゅくだいクロール』は、こんな人におすすめ
こんな人におすすめ
こんな方におすすめ
小学校3年生
水泳教室に通っている小学生
目頭が熱くなる物語を読みたい人
スイミングスクールに通っている人は、感情移入できます。
うちの子どもが感情移入していたからです。
グッとくる場面もあります。
図書館でも借りられます。
著者:福田 岩緒のプロフィール
1950年、岡山県生まれ。
『がたたんたん』(ひさかたチャイルド)で絵本にっぽん賞受賞。
日本児童出版美術家連盟会員。
書籍情報
書名 『しゅくだいクロール』
著者 福田 岩緒
単行本 80ページ
出版社 PHP研究所
発売日 2018/6/15
以上です。
P.S. 大人が読んでも楽しめる作品です。