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ありえないイケメンが彼氏になった大学4年生真夏

惹かれた19歳はゲットできず

次はどうしようかなぁと思っているところに

大物が来た

彼も同じバイト先で1つ年上

モデル
濃いはっきり整った顔立ち
長身
肩がまっすぐラインがきれい
DJ

彼が休みの日とか
バイト入る前に呑みに連れてくる女は
とっかえひっかえで

女は皆揃って 
男目的ファッション

メイクネイルしっかり
ミニスカートやタイトな服
髪型ふわふわ

私はシフトも違うし
遠い存在に捉えてた

仕事の交代時に挨拶する程度

ある夏の日
彼がいるDJイベントに行こう!と
バイト仲間に誘われ

顔出した

私は
顔がよく見えないくらい暗いカウンターで
お酒を飲んでいたら

空き時間の彼が話かけてきた

「来てくれてありがとうな」

なんでか映画の話になって

「それ観たいと思うとった!観にいこな」

と言われ

皆と行くのかと思ってた 
 
「映画、いつ行ける?」と聞かれ

当日待ち合わせ場所に行ってみたらまさかの2人

えーとえーと....どうしよう…

でも帰り道
話題に困ることはなかった

ご飯食べてお酒飲んで
女っぽい扱いは全然されなくて
いい兄貴って感じで時間が過ぎた

あれは何だったんだ
デートだったのか
男女関係なく
こうして遊べる人なのか

その後

私は1ヵ月海外旅行へ

出発の早朝

地元の駅まで見送りに来てくれて驚き
と同時にホームには
成田まで送ってくれる元彼が待っていたから
その彼が改札口に降りてきたら困る

ヒヤヒヤしながらバイバイ
 
早朝の真夏

これから激しく照り出す太陽が
低いところから私達を刺すから

まだ今は優しいけど強さを感じる光のなか

私は2人の男の間のバトンになった気分で
ホームへの階段を上った 

旅の間、どちらもが、たまに連絡をくれて

新しい彼のほうは
会いたいとか寂しいとか
そういう単語も出てきた

それでも
男女関係なく言ってるんだろうなって
捉える感じでいた

でも旅先で出会う人に話すと
特別感あるよって言われて
それでも信じられない感じで居た

帰国してからは

バイト仲間を交えて
「呑みいこー」に誘われるようになり

みんなで彼の部屋に寄って
そのまま雑魚寝する日も増えて

ある晩は
いつもの流れで
たまたま
私1人の時で彼の部屋に

夜遅いから、泊まりーや、と。

妹のように扱われていると思っていたし

いつも連れてるグラマラスな
フェロモン女たちを見てるし

私は胸なし小柄で子供みたいな体系
ふつうの服
女に見るわけがないと思っていたから

ソファーに横になり目を閉じたら
まさかのキス

そして彼の手が私の
コンプレックス大の胸へ...

いきなり恥ずかしくなってきて

手をはねた

「あの...どゆことかな...気持ちっていうか...あの特に何もなくて友達ならそれはそれで良くて...ただどういう気持ちなのか知りたいというか...」

「うーん...じゃ今日から彼女で」

!?!?!?!?

私、脳内パニック

「いや?」

まずい、何か言わねば...

やっと出てきた言葉が

「今までみたいな感じで楽しく変わらないのなら、それが1番良くて、それが彼女というなら...このまま=彼女ならって思う...かな...」

そしてそこから先
キスはするけど
彼は手を出さず

その晩、寝れたかどうかも、
よく思いだせない

翌日になって
現実味ないなぁと思いながらいたら

私がバイト入る前に
ちょっと呼び出されて

「ちょっとだけ会いたかった。
あ、終わったら飲み会きてな。」

「あの...みんなに話す?」

「そうやな...」

昨夜の出来事は
本当だったのかしら...
酔っ払ったノリだったとか?

まだ
信じられない感じでバイトを終えて飲み会へ

大好きな先輩がすっ飛んで来てくれた

「きたー!聞いたよー!おめでとう!」

みんなに話したんだ...

ちょっとびっくり

話してもらえなかったらショックを受けるだろうけれど

それはそれで仕方がない
話してもらえないんじゃないか位に思っていた

そして
話してくれたら話してくれたで
嬉しくなるわけでもない

ちょっと安心したと言うくらいなのと

まだ信じられない感じと

初めて愛せた元カレの顔が浮かんで浮かれた気分にはならなかった

よくわからないけど
ノーと言わずに
イエスと言ったら
その光景が目の前にあって

心がついていかない

そんな不思議な夜

彼はなんだか楽しそうに宴

これからどうなっていくのだろう

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