原田ひ香さんの『三千円の使いかた』を読みました👛
原田ひ香さんの『三千円の使いかた』を読みました。
主人公 御厨家の次女美帆をはじめ、御厨家の人々にまつわるエピソードで、お金事情とともに 心配ごとや苦悩をあぶりだしていきます。
美帆は 現在勤めているIT企業で、親しくしていた先輩社員のリストラを目の当たりにすることになります。
もうひとつの転機が、外出した先で保護犬の活動をしている団体に出会い、いつか一軒家を買い、保護犬たちと暮らすという夢をもつことになります。
その第一歩が、貯金をするということです。
美帆は手始めに、どうやったら手堅く貯められるかを 黒船スーコというフィナンシャルプランナーのセミナーを受けます。(ここでしっかり未来の旦那さんになる人に会うことになります。が、ここでも問題がでてきます。詳しくは、本編で!)
思ったのですが、美帆にしても、御厨家の人々にしても風向きを変えたのは、人という気がします。
出会いが問題をおこしたり、出会いが解決する役割を担っていたりするのです。
たとえば、美帆があのまま元のマンションでコーヒーショップの高いフラペチーノを頼んでいる生活を毎回つづけていたら、あの劇的な展開はなかったともいえます。
最後に個人的に気になったのが、タイトルです。
なぜ、3000円ではなくて三千円にしたのだろうかと考えました。
どちらかというと、3000円は身近な感じがしたのです。
作者の意図はわかりませんが、なんとなく三千円の方がわたしも しっくりくる気がしました。
ここまでお読みいただきまして ありがとうございました。