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バスク地方の微発泡酒−お酒は旅する気分で
バスク地方と言えば、ピレネー山脈の麓、スペインとフランス両国にまたがるエリアで、独自の歴史と文化をもつ地域。この土地のワインと言えば、チャコリ。
今回飲んだのは、Getariaco Txkolina ( ゲタリアコ・チャコリーナ )。微発泡性の白ワインで、アルコール度数は11.5%とやや低めで飲みやすいタイプ。香りは白い花や柑橘、味わいは酸味とともにミネラル、塩味も感じられる。魚介系の料理との相性は良いだろうと思う味わい。白ブドウのオンダラビ・スリと黒ブドウのオンダラビ・ベルツァという土着の品種から作られる。
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チャコリと言えば、その独特な注ぎ方もおもしろい。ボトルを持った手を頭の上ぐらいの高さにかまえて、そこからグラスに注ぎ込む方法「エスカンシア」。香りが立ち、酸味がやわらぐそうだ。自宅でチャコリを飲まれる方は、こぼさないように気をつけながら「エスカンシア」にも挑戦してみるのも良い。
地方料理の中には、「この食材はなかなか手に入らないなぁ」とか「難しそう」とかハードルが高いものもあるのだが、バスク地方の料理、ピンチョスは楊枝で刺したひとくち大の手軽なおつまみだから素人にも作りやすい。ピンチョスという名前はスペイン語の串(pincho)に由来する。
オリーブやミニトマト、チーズ、生ハム、サーモン、アンチョビ、アボカド… 食べたいと思うものを組み合わせ、串に刺して盛り付けてみれば良い。子どものお弁当に使うようなピックにすれば、気分も楽しくなる。ピンチョスは型にはまらないこういう自由さを味わう料理なのかも知れない。
世界の様々な土地を旅するように、各地域のスタイルを楽しめることもお酒の醍醐味の1つだ。