kohtajima(田島亘)

映画、本、散歩、ドライブ… ワインやビール、日本酒の勉強を趣味でやっています。晴れた日…

kohtajima(田島亘)

映画、本、散歩、ドライブ… ワインやビール、日本酒の勉強を趣味でやっています。晴れた日はビール片手に鴨川を眺めるのが好き。ワイン・エキスパート、唎酒師。 知人の勧めをきっかけに、始めました。操作に不慣れで、不格好な投稿もあるかと思いますが、よろしくお願い致します。

最近の記事

南アフリカのワインから大航海時代を思う−お酒は各地を旅する気分で

 濁りはなくて透明。しっかりとした黄色が見て取れる。グラスを傾けて起こすと、壁面には粘性を感じられる跡がつく。きめ細かな泡が立つ。グラスを鼻に近づける。香りは熟したリンゴぐらいかな。口に含んでみると、酸味もあるし、旨みもある。パンを口に含んだときのようなフレーバーもある。5000円ぐらいのシャンパーニュをわざわざ飲むなら、僕にはこれで十分かなぁとも思う。これは南アフリカのとあるスパークリングワインを飲んでみた感想です。  「アフリカ」と聞くと、子どもの頃は「暑い」とか「砂漠」

    • お酒は各地を旅する気分で

       スペインのスパークリングワイン。有名なのはCava(カバ)だろう。そのほとんどが地中海に面したカタルーニャ州で作られる発泡性のワイン。製法としては、フランスのシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵。簡単に言えば、栓をした瓶内でさらに発酵させ、その際に発生した二酸化炭素を封じ込める。二酸化炭素は液中に溶け込み、発砲性のワインができあがる。  Cavaという名称は、ワインを保存する洞窟や貯蔵庫をさすcava に由来するらしい。フランス語でも地下室のことをcave (カーヴ)と言う。カ

      • 『百年の孤独』の次には

         今年7月、ガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』(新潮社)が文庫化されたわけだけど、以前から是非文庫化してほしいと思っている作品がある。ロレンス・ダレルの『アレクサンドリア四重奏』(高松雄一訳、河出書房新社)がそれだ。四重奏という名前のとおり、全四巻ある。「ジュスティーヌ」、「バルタザール」、「マウントオリーブ」、「クレア」。一巻から四巻までそれぞれ登場人物の名前が冠されている。装丁も美しく、すぐ手に取れる場所に置いている作品の一つだ。  この作品を読んだのは、数

        • 8月最後の週末。

           今日は8月最後の日で、最後の土曜日。嬉しいような悲しいような。  僕が住む地域では、幸いなことに、台風による大きな被害はなかった。  思えば、この数年は自宅で過ごすことが多くなった。自分で作った料理とお酒を合わせて、家での時間を楽しんだり、映画を観たり、本を読んだり。多分、この週末もだいたい家にいるだろう。  Amazonで注文していた文庫版の『百年の孤独』(新潮文庫)が昨日届いた。もう何年も前、学生のころに読んだ単行本は、白と水色のコントラストが印象的な紙のカバーだったが

        南アフリカのワインから大航海時代を思う−お酒は各地を旅する気分で

          猿猴川沿いにて

          きめ細かな泡は感動の源泉

           スパークリングワイン、僕は好きでよく飲む。料理と一緒に飲むこともあれば、それだけを飲むこともある。ドライで軽くて喉ごしの良いものも、コクがあって味も香りもしっかりとしたものも、季節や気分に合わせて色々飲む。  ワインの勉強を始めたきっかけは、僕がもともとお酒を好きだったこと、友人の妻のお父さんがソムリエだったこと、大きな理由はこの2つだ。「お酒好きの友人がいる」と、友人が僕のことを彼の義理の父親に紹介してくれた。その人が僕のワインの先生だ。「ただの酒飲み」でいてるよりは、勉

          きめ細かな泡は感動の源泉

          田園風景

          #夏の1コマ

          Back to the Young.

           #夏 #ビーチ #炭酸 この3つがそろえば、もう言うことはない。今となってはただの炭酸じゃなくて、#ビールなんだけど。  僕がまだ若かったころ、はじめて湘南に行ったときの話。湘南と言うのが、どの街からどの街までを指すのかを正確には知らない。それはともかくとして、僕は関西の生まれ育ちだから、大学生になるまで湘南には行ったことがなかった。東京の友人のところに遊びに行ったついでに、湘南に行ってみようと思ったんだ。確か藤沢から江ノ電に乗って、鎌倉方面を目指した。  鎌倉へと向かう道