MV製作中のはなし。録音編
わたしの詩のミュージックビデオ「AIになりたい」が
昨日より公開になっています。観てね!
今日は録音の話をしよう。
実を言うと詩を録音したのはほぼ初めてでした。
あまり必要に迫られることがなかったのでやらなかった。
なのでiPhoneに最初から入っているガレージバンドの使い方を、
ずーっと知らないままだったのです。
こんなに便利なものが標準装備されているとは。
借り物のマイクをiPhoneに挿して、
左悶さんが送ってくれた音源を読み込み、
もそもそと自分の声を録音する。悪くないやーん。
話してる自分の声はダミ声で好きじゃないけど
詩の朗読してる時は如何様にもなるので好きな感じにできる。
録ったものを聞き返して何回か録ってみる。
メインを録ったら、それに重ねたり、響きをかえたり。
自分が何人もいるみたいで面白い。
録ったものをトム監督と青木さんのグループLINEで共有。
好感触の仮歌状態のまま、撮影へ。
今回の反省があるとしたら、
「撮影の時には音源完成させとけ」
この一言に尽きる。
撮影中に自分で何箇所か詩を変えたせいで、
その後とっても苦しむ羽目になった。
ご覧いただいた方はご存知の通り、「AIになりたい」のMVは
紙にプリントアウトした詩が次々と画面に現れる。
撮影には変更後の詩をプリントして使ったのでつまり、
「映像と音源では詩の内容が違う」ということ。
その時わたしは甘くみてたんです、
映像のタイミングに合わせて声を録るのなんか簡単だろうと。
翌日から映像を見つつ本番の録音をしてみたら、
声を出すタイミングを合わせるのがとても難しい。
ガイドとして仮歌を聴きながら声を出すけど聞き直すとやっぱりなんか変!
仮歌の方がずっといい。
これまで何気なく声を出していたようでも、
その0.数秒の間合いにもいちいち意味があったんだと気づく。
試行錯誤しながら数日。
どうしてもうまくいかないので、
仮歌をベースに変更箇所だけを録り直す方法に切り替え。
オートメーションの使い方を学習してひとつ賢くなる。
なんとかつぎはぎして詩の内容は変更後の状態になった。
これでオッケー!と共有LINEに送るとトム監督から
「音がもこもこしてる……声が聞こえへん……」
なんでー。
わたしの方ではうるさいぐらい聞こえていたので全く心当たりがない。
あれやこれやとつまみを弄って録り直して送るも、聞こえないらしい。
うーん。。。
ひょっとして、送信するときの変換で音質落ちてる?と
圧縮ファイルで送ったらあっさり解決。
という、恐らくあるあるであろう出来事を洗礼のように体験しました。
そこからまたいろいろ音色を変えたり切ったり貼ったりガッチャンコして
いい具合にざわざわとした奥行きのある音源になりました。
途中紙がめくれる音が入ってるのは偶然だったのが妙に気に入ってしまって、
そのままにしています。
夜中にヘッドフォンつけて作業していた、
そういう空気も入ってる気がします。
というわけで録音編でした!
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