無自覚な悪
こんにちは、今週の月曜日にBSフジで放送されていた「顔にかかる雨」というドラマを見ました。
この作品の役所さんは成瀬という男を演じています。
・まるで夢遊病の様な男
成瀬は離婚してまで不倫相手と再婚した男です。でも不倫相手からは冷たくあしらわれます。怒りが頂点に達した成瀬は不倫相手を殺してしまいます。
後日不倫相手と友達同士だったヒロインと一緒に不倫相手だった洋子を探すという話です。
この時点で成瀬はクズです。離婚しても元妻と子供に会いに行くほど未練たらたらで不倫相手を殺してしまうからです。
でも成瀬はどこか現実味のない男なんですよね。
「自分で自分がわからなくなる」ということを呟いています。
でも「自分の運命は自分で決める」とヒロインに言ってるのも事実。
芯があるようでない男だなぁと私は思います。
でもどこかほっとけなく部下に「殺したのは俺でいいですから」と言われてしまうぐらい成瀬に取り憑かれているんですよね。
最後のシーンでヒロインが「あんたは自分を守るために洋子を殺したのね!」と言われます。それに対し成瀬は「洋子は恨んでいないよ死んだって俺を愛しているから」と言います。
成瀬は自分で不倫相手であった洋子を殺してしまったことに自覚はないんですよ。
だけど彼女にどこか取り憑かれているような感じがします。
彼女が好きだった曲を聞いただけで恐るようになるんですよね。
外見はかっこいいのに内面がボロボロの人物なんだなぁとドラマを見ていて思いました。
またBSで役所さん主演のドラマが放送されたら見てみたいです。