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とにかく汚くて迫力のあった映画
こんにちは、今日は室町無頼を見てきました。
侍タイムスリッパーから「時代劇を積極的にみよう!」と思うようになったのと映画館で予告編を見た時大泉さんのチャンバラアクションがかっこいいので今回見に行きました。
いや、これは2025年ベスト級ですよ!!
・登場人物の90%が汚い
この映画の良さは登場人物の大半が外見が汚いところですね。
むしろこの汚さこそ映画にリアリティを与えていると思います。
特に汚さが印象に残ったのはなにわ男子メンバーの長尾謙杜さんが汚れ役をやっていて
「もし天国のジ○ニーさんがみたら卒倒しそうだなぁ」
って思いました。
冒頭ではおしっこ漏らしたり、肥溜めには落ちるし、傷だらけになるし。
長尾さんが綺麗だったシーンは5分ともないのではないでしょうか…!
なにわ男子って初心LOVEの可愛いくて綺麗な美少年というイメージがあったのでこの役できるんだ…!っていう衝撃が一番強かったですね。
でもちゃんとアクションも軽々とやっているんですよ!もうアイドルじゃなくてアクション演技派として活躍できそうなぐらい主人公として存在感がありました。
他の人、特に飢饉に飢えている村人はもう肌も全員汚れて汚く(本当に困窮しているんだなぁ)というリアリティが合って話に入り込めて良かったですね…!
・人海戦術が生かされた一揆のシーン
この映画の最大の見どころは一揆のシーンですね!
本当にエキストラも大量に使った老若男女が一斉に幕府に向かって松明掲げて走るシーンは迫力がありました!!
この映画ほど迫力のある一揆のシーンは私は知りません!!
おそらくこの映画、CGをこういったシーンでは使うような作品ではないんですよね。
特にこの一揆のシーンは本当に人や炎を使って撮影されているというのがスクリーン越しに伝わりますね…!
人々の足音から森が揺れるような地鳴りを感じることができますね
これは実際に映画館で見た方が迫力が伝わると思います…!
・蓮田と道賢の悪友っぷりが好き
自分、八犬伝の時もそうなんですけど
優等生で真面目な登場人物がぶっ飛んでいて明るい悪友に振り回されるシチュが結構好きなんですよ…
本当にこの映画のぶっ飛んでいるけどこの弱い人が損をする世の中を変えたい蓮田と幕府側に一応はついていて穏便に世の中を変えたい道賢のやり取りが好きなんですよ…
特に好きなシーンが2つ合って、蓮田が一揆のリーダーになったと知った時に道賢が彼に会うシーンですね。本当にそこで蓮田を殺せば一揆は阻止されるのに、彼の話すことに納得して一緒に酒を飲みながら「あの塔の上からお前と二人で天下を見たかった…」と話していて本当に道賢は蓮田を尊敬しているんだなぁとしみじみ思いましたね。
ラストのシーンで心身ボロボロになった蓮田が道賢と一騎打ちをして道賢に斬られてしまうんですが、そのあと道賢が屈んで蓮田のそばによりただ見つめているシーンはグッときましたね…!
本当は斬りたくなかったけど幕府に使えている身としては彼の首が必要だった。
そして彼がボロボロなのに戦ったことになんとも言えない感情になっているんですよね、それが一番わかるのは道賢が首を切られるシーンで「お前に蓮田のことは理解できんだろう!」と言って死ぬ所で本当に彼が死んでからもずっと蓮田のことを考えつづけて死の瞬間に彼のことを叫ぶぐらい尊敬していたんだとなってこの友情の美しさに感動しますね…
単純に堤真一さんの演技やビジュも好きになりましたね…
ポニテ美髪イケヴィランおじには弱すぎる…
堤さんの出演作もチェックしていきたい…
もちろん大泉さんも明るくかっこよく素敵でした…!
(この二人の二次創作がもっと見てみたいです…!)
最近セリアの11cmドールで人形を作る動画を見て(こんなに簡単に作れるんだ!)と思ったので道賢のドールを作りたいですね…!
衣装もかっこよくて好きです。肩当てにスタッズがついているのがパンクで好きですし、赤い糸で縁取りや刺繍してあるのがめちゃえっちで性癖にきます…!!
とにかく汚くて迫力のある本作は結構おすすめなので是非劇場で…!!