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坂東さんの演技が凄かったドラマ

こんにちは、今日はTBSの金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」の1話を見たのでその感想を書きます。


知ったきっかけは自閉症スペクトラムについての最新の記事を探している時です。
Yahoo!ニュースのこちらの記事で知りました。

この記事でドラマの存在を知り、お昼休みにUNEXTで見てみました…

・とにかく坂東さんの演技がすごい

最近のTBSのドラマって障害者にスポットを当てていますよね、昨年のラストマン、今年のライオンの隠れ家。
でもTBSってそういうマイノリティを取り上げたドラマでも本当に手抜かりなく障害を表現していると思うんですよね。
ラストマンでも福山さん演じる皆実さんの細やかな仕草まで視覚障害者を演じていましたし今作でもその細やかさが表れている作品だと実感しました。

このドラマは健常者の兄と重度の自閉スペクトラムの弟の二人暮らしに突然見知らぬ男児がやってくるというお話です。
で、兄を柳楽さん、弟を坂東さんが演じています。
私は坂東さんの演技に驚きました。
冒頭の水道の水を見つめる仕草から、ぶつぶつと独り言を呟くシーン、そしてパニックを起こし自傷行為をするシーンまでまさに重度の自閉スペクトラム障害者当事者のようなんですよね…
実際に、デイケアに10代の頃いたからこそ当事者を見てきた私から見ても伝わるリアリティでした。
私は坂東さんのことをこのドラマを拝見するまで知らなかったので「…もしかして当事者では?」と思ってしまったぐらいです。
自分が考える”いい役者”ってドラマや映画になったらその役に変身してしまう人なんですよね。
7月のヒルナンデスで見た上川達也さんを見た時そう思いました。
ふわふわ髪の毛の天然刑事の糸村さんではなく、真面目な人としての上川さんだったので心底驚いた思い出があります。
上川さんがいい役者なのは遺留捜査になったら天然優しいキャラの糸村さんに変身するからなんです。
私はドラマの外の坂東さんを拝見したことがないですが、ライオンの隠れ家での坂東さんは確実に”みっくん”になっていました。
もう、彼自身の出す空気から演じているってスマホの小さい画面越しでも伝わるんですよね。
そしてそのみっくんを支える兄の優しさを柳楽さんが演じておりこの二人でよかった!と思いました。

・障害者に真剣に向き合っているTBS

TBSさんは障害などのマイノリティをテーマにした作品を作る時に真面目にその題材に向き合っていると思います。
ラストマンもそうですが、実際に当事者団体に監修をお願いしているだけでなくインタビュー記事からもそうですが、スタッフ・役者両者とも障害を持つ当事者に本当に真剣に向き合っているんですよね…
先程あげたYahooの記事ですが、みっくんの幼少期を演じているのは子役じゃなくて監修先のさくらんぼ教室に通う生徒さんなんですよね…
もうその時点でTBSさんを信頼できるってわかります。
今回、兄弟役にこの二人を選んだのもただ知名度や顔の良さではなく「真剣に役に向き合うか」で選んだと思うんですよね。
自閉スペクトラム(アスペルガーより)当事者としてこのドラマは本当に嬉しいですね…
今後とも楽しみなドラマですし、何より坂東さんの出演作をもっと拝見したいと思いました。
こんなに素晴らしい役者がいるとは…!


みっくんの絵をイメージした背景です…



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