【超短編小説】劇作家の苦悩(300字)
劇作家は悩んでいた。
台本がまだ1ページもできていないのである。
逃げようか?
駄目だ。家のローンも残っている。
書くか?
それができればこんなに悩むことはない。
私を苦しめているものはなんだ?
昔はこんなに苦労しなくても書くことができた。
たとえ朝まで飲んでいても、次の稽古までには台本ができた。
そうだ、明日の稽古の読み合わせを延期すればいいではないか。
駄目だ。初日まで時間が無い。
そうだ、タイムマシンに乗って未来の私から台本を取ってこよう。
こうして私は未来へ出かけたのである。
稽古場
劇団員A「これはなんですか?」
劇作家「SFです。」
劇団員B「ありきたりですね。」
劇作家「S(その通り)F(ふがいない)です。」
【超短編小説】劇作家の苦悩(300字)
先日ワクチン2回目を打って、意識朦朧としている。
こんな時、タイムマシンに乗って未来に行き
未来のnoteをコピペする妄想をした。
ただのタイムマシンの無駄遣いである。
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