新しい日本語講座入門編その2
しがないの使い方
日本語には『しがない』という言葉があります。あまり人のことを言う時には使わずに、自分のことを表現する時に使われることが多いようです。ここが大事なポイントなのですが、どんな場面で使われるのでしょうか?
『しがない』には、みっともないとか、情けない、取るに足らないといった意味があります。
『私はしがないサラリーマンですが』とか『今はしがない町のラーメン屋だよ』と言ったように、自分自身を謙遜して言う場面で使われていますね。
日本には『つまらないものですが』と言って贈り物をする習慣がありました。最近では、欧米的な考え方が主流なのでしょうか、『つまらないならあげなきゃいいじゃん』と考える人も少なくはないでしょう。しかし、へり下って相手に敬意を表す心は私には美しいと思えます。
会社のため、愛する家族のために頭を下げ懸命に働く人は『しがない』でしょうか?そういう人の事は『みっともない』とはいいません。そういう人の事は『かっこいい』といいます。
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